- 2024.12.13
- リスティング広告
リスティング広告のNGキーワードや具体的な禁止表現を解説
GoogleやYahoo!などでリスティング広告を利用して、自社の商品やサービスを宣伝することで新しい顧客を獲得し、売上を増やすことを狙う企業も多いかと思います。
しかし、時折、商品やサービスのメリットを強調しすぎて、広告ガイドラインに違反してしまうことがあります。また禁止されている表現を使うことで広告が審査落ちとなり、修正や再投稿が必要になり、余計な手間がかかることになります。
この記事では特にリスティング広告、検索広告におけるNGワード(使用が禁止されている言葉)やNG表現に焦点を当てて説明していきます。
自社のリスティング広告が審査落ちしたり、広告の出稿する際に参考にしてください。
目次
リスティング広告とは?
リスティング広告は、検索エンジンと連動した広告(検索連動型広告)のことを指します。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードが検索されると、これらの広告が検索結果に表示されます。
商品やサービスを宣伝したい場合、それに関連するキーワードでリスティング広告を出稿することで、多くのユーザーの関心を引くことができます。
入札金額の高い順に表示される仕組みで、リスティング広告の費用はユーザーが広告をクリックした時点で発生するクリック課金制を採用しています。
そのため、単に出稿した(クリックされずに見られている)だけでは課金されません。
リスティング広告活用のメリット
リスティング広告のメリットは以下となります。
ターゲットを絞った広告が配信できる
自らキーワードを選んで出稿できるので、コンバージョン率の高いキーワードに集中的に予算を割り当てることで、効率的な広告運用ができます。
また細かな属性情報を設定して、性別、地域、年齢、年収、興味関心やユーザーのWebサイト訪問履歴や使用デバイスに制限をかけて配信することで、ターゲット層に的確に訴求することができます。
即効性と可視性が高い
広告費をかけることで、キーワードに関連する検索結果ページの上部に表示されるため、ユーザーに目に留まりやすく、配信ができればすぐに表示され、効果が現れるのでビジネスの可視性が向上します。
SEO対策にはコンテンツ作成の手間や上位表示までに時間が掛かり、特にスタートしたばかりの会社では認知度も低いこともあり、Googleで上位検索もされにくい状態です。
そのため短期では、リスティング広告で認知・売上拡大を図り、Web上での言及を増やしていきながら、長期でSEO対策をすることで、短期的な集客と長期的な権威性向上の両方を図っていくとよいでしょう。
広告費の調整がしやすい
リスティング広告の予算設定は柔軟に自社のビジネスに合わせて調整できます。
一時停止することも再度広告を配信する手続きも管理画面から自由に変更できるので、配信をコントロールしやすく、無駄な広告費用を削減し、効果的なキャンペーンを実施できます。
リスティング広告のNGキーワードとは
リスティング広告のNGキーワードとは、広告掲載において、禁止されているキーワードのことです。
通常、アフィリエイト広告主が自社の公式サイトと競合を避けるために設定されます。NGキーワードをリスティング広告で使用すると、そこから商品やサービスを購入されても成果として承認されません。
アフィリエイト広告とは・・・商品やサービスを紹介し、そのリンク経由での購入や登録などの成果に応じて、広告主から報酬を得るオンライン広告の手法です。
また、広告主の指定以外にも、もともとリスティング広告において適切でないキーワードが存在します。
これらのキーワードは、広告が不適切、違法、または誤解を招く可能性があるコンテンツに関連し、例えば、法律違反や有害なコンテンツ、競合他社の商標、性的な表現などが含まれます。
リスティングNGキーワードを使用してはいけない理由
自由にキーワードを使うことで消費者が誤解を生じさせ、誤った情報に基づいて購入を決定する恐れがあり、結果として、消費者にとって不利益をもたらし、広告主となる企業の信頼性を損なう可能性があります。
そのため、広告主やアフィリエイトのプラットフォームでは、ブランドのイメージを守り、不適切な情報の拡散を防ぐため、リスティング広告のルールを厳格に設定しています。
リスティング広告でNGキーワードの違反が見つかった場合、報酬の取消しや提携解除などの厳しい措置が取られます。また、誇張表現で「著しく優良」と認識されるような表現をすることで、不当表示規制の対象となることも考えられるので、細心の注意を払っていきましょう。
NGキーワードやNG表現のよくある具体例
ここでは具体的にはどのようなものがNGキーワードになっている確認していきましょう。
会社名・商標名
リスティング広告では、会社名や商標登録された名称などを使用することはできません。これは広告主だけでなく、競合他社の商標も含みます。
広告主はクリック単価の高騰や機会損失、ブランド毀損などのリスクを被り、特定の商標をNGキーワードとして指定しているかどうかにかかわらず、リスティング広告にはこれらの商標を含めないようにする必要があります。
当然ながら、A社が広告主となる場合で「A社 おすすめ」「A社 通販」のようなキーワードの組み合わせも原則禁止です。
公式サイトと誤認させる文言
リスティング広告では、ユーザーに公式サイトや広告文だけでなく、URLにも誤解を招く表現を含め、誤認させるような内容を表示してはいけません。
たとえば、アフィリエイターが「公式サイトはこちら」といった表記を使用すると、掲載削除や提携が解除されたりする可能性があるので、注意しましょう。
指定されているNGキーワード
アフィリエイト広告においては、広告主はNGキーワードを設定します。
これらのNGキーワードは、広告掲載を制限するためのもので、どのキーワードが設定されているかを確認することが重要です。
NGキーワードを使用してしまうと、その広告はリスティング広告として出稿できません。したがって、NGキーワードを避けてキーワードを選びましょう。
著作権を侵害する文言
特定のキーワードには著作権が関連している場合もあります。
このようなキーワードをリスティング広告で使用すると、掲載が拒否される可能性が高いです。
また、権利者からのクレームを受け、トラブルの原因となることもあります。著作権に配慮せずにキーワードを設定することはリスクを伴うため、慎重に対応しましょう。
最上級表現
裏付けデータのない「人気1位」「最高」「世界一」などの最上位表現は景品表示法で不当表示として処罰を受ける可能性があるので、注意しましょう。
Google広告では、最上級の表現を使うためには、広告用ウェブサイトページに第三者による根拠を示すリンクの掲載が必要です。
一方、Yahoo!では、テキストでの最上級表現の使用は一切認められていません。
バナー広告の場合、画像内に第三者によるデータ出典や調査機関名、調査年が明記されている必要があり、そのデータが過去1年以内でなければなりません。
これらのルールを遵守することで、誤解を招かない適切な広告配信が可能となります。
薬機法違反
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品には注意が必要です。
これらの製品の広告が正しい情報でない場合、国民の健康や安全に悪影響を及ぼす可能性があるため、日本の医薬品医療機器等法によって厳格に規制されています。
認められていない表現や記号、文字の不適切な使用
「こちらで鼻を購入しましょう」(本来は「花」)のように誤った表現を使われている場合、承認されません。
広告見出しでの感嘆符(!)の使用、句読点または記号の繰り返し(例:花!!!!!)、本来の意味や目的とは異なる方法で使用している記号、数字、文字、絵文字など(例: 花 87、*花*束*、は。な。た。ば。)も認められていません。
一方で、Yahooでは下記括弧は、タイトル、説明文それぞれ1セットのみ使用することが可能です。
【】『』「」[]<>《》≪≫(全角)
[ ](半角)
NGキーワードを避けてリスティング広告を出稿する方法
リスティング広告でNGキーワードを避けるための方法を解説します。
NGキーワードの言い換え
NGキーワードを別の言葉で表現しましょう。例えば、特定の商品名がNGキーワードの場合、その商品のカテゴリーや特徴を使って、言い換えることができます。
たとえば、「ダイエットサプリ」や「痩せるドリンク」のように具体的な商品の特徴を使った表現が効果的です。
悩みを解決するキーワードの使用
あなたの商品やサービスが解決できる問題や悩みをキーワードにしましょう。
これにより、その悩みを持つ顧客をターゲットにすることができます。例えば、ダイエット商品の場合、「部分痩せ」や「痩せたい」といったキーワードが適しています。
思いつかない場合はその商品の口コミを注意深く見るようにしましょう。誰がどんな悩みを持って使用するのか、使用した結果どのように悩みが改善したのか、理解するのにおすすめです。
購入関連キーワード
購入意欲の高い顧客を対象にしたキーワードを選ぶこともよいでしょう。
「おすすめ」、「評判」、「口コミ」などの言葉は、購入を検討している人々がよく検索するキーワードです。
これらをNGキーワードの代替表現と組み合わせることで、購入意欲の高いユーザーにアプローチすることができます。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、検索バーに特定の語句を入力したときに表示され、提案されるキーワードのことで、検索エンジンがユーザーの検索意図を予測して、関連するキーワードを提案する機能です。
たとえば、Googleで「クリスマス」と入力すると、「ケーキ」、「プレゼント」、「予約」、「ディナー」といった関連キーワードがサジェストされます。
これらは多く検索されるか、もとのキーワードと強い関連性があるために選ばれるので参考にしてみましょう。
サジェストキーワードについてさらに詳しく知りたい場合は、「Googleキーワードプランナー」の無料ツールが役立ちます。
リスティング広告を出稿時に注意すること
リスティング広告を出稿する際に気をつけるべき点を分かりやすく説明します。
リスティング広告が禁止されていないか確認する
すべてのアフィリエイト広告がリスティング広告を許可しているわけではありません。
リスティング広告が禁止されている案件については、そのルールを遵守することが重要です。
もし許可されていないにもかかわらずリスティング広告を使用しても、成果が無効になり報酬は発生しませんので、注意しましょう。
除外キーワードを設定する
特定のキーワードを広告配信の対象から外す「除外設定」をしておきましょう。
この設定には「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の3種類があります。
特に、商標やブランド名、特定の不適切なキーワード(NGキーワード)を防ぐためには、「部分一致」が最も効果的です。
【例】
「ライザップ」を完全一致の除外キーワードとして設定した場合、「ライザップ 価格」や「ライザップ 評判」などでリスティング広告が配信される可能性がある。
一方で部分一致の場合、「ライザップ」が含まれた検索語句には配信されなくなります。
商標や指定のNGキーワードは、「部分一致」と「完全一致」の除外キーワード設定をして、配信対象から除外しておきましょう。
最新情報を掲載する
商品やサービスの情報は頻繁に更新されることがあるため、広告には常に最新の情報を掲載することが大切です。
古い情報を掲載してしまうと、誤った情報を伝えることにもなりかねませんので注意が必要です。
誇張表現を避ける
商品やサービスの特徴を強調する際には、誇張したり、根拠のない情報を避けることが大切です。
誤解を招くような表現は、消費者に誤った印象を与える可能性があります。
関連性のあるコンテンツを出稿する
検索語句と広告LP(ランディングページ)の関連性を重視されています。
検索キーワードと関係のないページに誘導する場合、ユーザーにとって役に立たず、検索エンジンの審査にも通りにくいの注意しましょう。
ユーザーにとって価値のある、関連性の高いコンテンツを提供することが重要です。
さいごに
リスティング広告を効果的に出稿するためには、商標名や特定のNGキーワードを避けることで不要なトラブルを回避できます。
具体的には、NGキーワードを「部分一致」と「完全一致」の除外設定で排除する方法があります。
商標名を避けるためには、その名前を商品のジャンルで置き換えることが効果的です。
ただし、この方法だけでは、広告が大規模なキーワードに入札されるリスクがあり、特に予算が限られている企業やアフィリエイターにとっては難しい場合があります。
そのため、複数のキーワードを組み合わせて「ミドルキーワード」や「ロングテールキーワード」を中心に狙う戦略がお勧めです。これにより、NGキーワードを回避しつつ、効率的に成果を上げることが可能になります。
最適なキーワード選定に役立てるために、是非この記事を参考に禁止事項に注意しながら、リスティング広告を出稿してみましょう。
↓Googleマップ広告の初心者向けに配信方法を解説
WRITER
ライターM
ライターMの記事一覧WEB業界歴10年以上。
大学在籍時のイギリス留学経験を活かし現在も海外MEO最新情報に精通している。
500店舗以上のGoogleビジネスプロフイール管理に携わりMEO対策知見に自信を持つ。
リスティング広告のNGキーワードや具体的な禁止表現を解説
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