- 2022.5.20
- MEO
Googleマイビジネスの情報が自動修正される原因と対処法
Googleマイビジネスを利用していると、情報がいつの間にか変更されていることがあるかもしれません。
既に入力していたサービスが消されていたり、勝手に書き換えられていたりするという画面に遭遇したことがある方も多いのではないでしょうか。
マイビジネス内のオレンジ色の文字は、Googleから内容の修正を提案されている状態で、この状態のまま放置すると情報が上書きされてしまいます。
今回はこうした自動修正がおこる原因と対処法を解説していきます。
目次
自動修正とは?
Google はユーザーからの報告やサードパーティサイトなどを情報源とし、自動的に修正を行うことがあります。
自動修正例①
自動修正例②
自動修正例③
管理しているマイビジネスの情報が Google による変更を受けた場合は、画像のようにページ上部に通知が表示されます。
マイビジネスの管理者は、Googleによる変更を承認・却下・編集することができます。
詳しくはガイドライン「Google による変更を管理する」に記載されていますので、今一度確認しておきましょう。
自動修正はなぜ問題なのか?
Googleは情報を最新に保とうとする特性によって、マイビジネスを自動的に更新しています。
2020年以降のアップデートによってこの傾向はより頻繁に見られるようになりました。
なかには、古い情報を勝手に修正したり、入力済みの内容を削除したりという困ったケースも確認されています。
場合によっては、何年も前に入力してそのままだと思っていた情報がいつの間にか書き換えられていることもあり得ます。
間違った情報への自動修正は、ユーザーとマイビジネスのオーナーの双方にとって大きな問題です。
以下に3つの問題点を説明します。
ユーザーに間違った情報を提供してしまう
まず、マップを使って店舗を訪れるユーザーへの影響が考えられます。
例えば、自動修正によって営業時間が変更された場合、店舗が閉まっているときに誰かがあなたの店舗を現れる可能性があります。
最悪の場合、評価の低いレビューを付けられてしまうかもしれません。
Googleによる自動修正はそのようなトラブルを未然に防ぐために行われているはずですが、マイビジネスの管理者がこの変更を見過ごしてしまうことは避けたいものです。
Google Analyticsのデータが不正確になってしまう
自動修正はトラッキングにも影響を与える可能性があります。
もし、電話番号にコールトラッキングを設定していた場合や、UTMコードを使用している場合に自動修正が入ってしまうと、Google Analyticsのデータが本来とは異なるものになってしまうでしょう。
リスティングの順位に影響する
3つ目の最も重大な問題は、ランキングです。
知らない間に名前やカテゴリが入れ替わっていたりすると、ローカルパックでの表示順位が完全に変わってしまうことがあります。
特にメインのカテゴリは検索結果に大きく影響しているので、「エアコン販売店」が「空調設備工事業者」に入れ替わっているだけでそれまでのランキングとは全く別の結果になってしまうというケースも発生しました。
↓情報の自動修正についてはこちらにも情報があります
なぜ勝手に変更されてしまうのか?対処法は?
これらの変更はどのようにして起こっているのでしょうか?
ほとんどの場合、編集は以下の4つのソースのうちのひとつが要因となっています。
何が原因かを把握することで解決方法も変わってきます。それぞれの場合の対処法と一緒に確認してみましょう。
サードパーティサイト
サードパーティからの引用が発生しているかどうか確認するには、あなたのビジネス名をGoogleで検索し、その検索結果の1ページ目に表示されているディレクトリサイトを確認してみましょう。
そのサイトには正しい情報が記載されているでしょうか?
もし営業時間を変更しているのに、マイビジネスが自動修正され続けているのなら、こうしたディレクトリサイトの情報が古いものである可能性があります。
ディレクトリサイトに限らず、Google検索結果の上位10~15サイトの情報を確認しておくことは非常に大切です。
簡単な修正でGoogleマイビジネスの自動修正を阻止できる可能性は十分にあります。
また、マイビジネスにリンク付けているウェブサイトの更新も効果的です。
もしビジネス名が自動修正されてしまうのであれば、その内容がマイビジネスに紐づけられたウェブサイトと一致しているか確認しましょう。
コンテンツの本文やフッター、お問い合わせページなども確認し、語順も含めて一字一句同じ状態にしましょう。
カテゴリやサービスが変更される場合には、サイト内にそれぞれのサービスや提供している商品の説明文を追加し、さらに詳細に金額などを明記したページへのリンクを貼っておきましょう。
予約リンクや事前注文リンクに自動修正が起こる場合、ウェブサイトのランディングページにそのリンクがあるかどうかも確認しましょう。
サードパーティアプリ
Googleマイビジネスと直接関係がないため見落とされがちなのが、サードパーティのアプリケーションです。
どのアプリがあなたのアカウントにアクセスできるかは、Googleアカウント設定のセキュリティセクションから確認することができます。
いくつかのアプリは、Googleマイビジネスにデータをプッシュするように設定されていることがあるので、認証を解除するか、設定をオフにするか、アプリの情報がすべて正しいことを確認するようにしましょう。
もし、認識していない、またはもう使っていないアプリがあれば、アカウントへのアクセス権を削除することをおすすめします。
別の管理者/オーナー
Googleマイビジネスの自動修正がすべて外部からの影響と考える前に、内部から編集できるユーザーを今一度見直してみましょう。
定期的にすべての権限のあるユーザーを見直し、古い従業員や見覚えのないユーザーを削除することがGoogleマイビジネスを安全に運用するためには重要です。
改めて認識しておきたいのは、リスト内のユーザーは知らない間にいつでも編集を行うことができる点です。Googleマイビジネスのダッシュボードには信頼できる人だけがアクセスできるようにする必要があります。
一般ユーザー
GoogleマップとGoogleマイビジネスは、一般の人がリスティングに編集を加えられる仕組みになっています。
ここで覚えておきたいのは、誰かが編集を行ったからといって、必ずしもその情報が反映されるとは限らないということです。
ユーザーから提供された情報を採用するのは、そのソースを信頼している場合であると考えられています。
具体的には、信頼度の高いGoogleマップのユーザーなどであれば承認される確率が高くなります。
一般ユーザーが編集したかどうかを知るには?
一般ユーザーがあなたのリストに編集を提案したかどうかを確認する方法は2つあります。
1.ナレッジパネル
Google検索でマイビジネスのナレッジパネルを表示させると、ユーザーが行った編集提案がオレンジ色で表示されます。
2. 検索ページのダッシュボード
ログインしている状態で、Googleであなたのマイビジネスを検索してみてください。右側にナレッジパネルが表示されるはずです。
左側に(広告があればその下に)「Google に掲載中のあなたのビジネス」というボックスが表示されます。
ユーザーよる編集の提案が行われた場合には、その枠内のダッシュボードに「この情報は正しいですか?」と表示されていることがあります。
Googleからのアップデート
最後の注意点は、ダッシュボード内に「Google からの更新情報」が表示されている場合、これらの編集はすでに公開されているということです。
もしマイビジネスのホームにGoogleからのアップデートを通知するポップアップが表示されている場合は、編集を確認し、間違った情報があれば修正する必要があります。
Googleマイビジネスの情報が更新されると、リスティングの管理者や所有者にGoogleからアラートメールが送信されるので、定期的にそのメールアカウントをチェックすることをおすすめします。
↓Googleマイビジネス一括管理ツール「マップ職人」なら、基本情報の改ざんガード&自動復元機能があるので、日々の面倒な監視を代行することが可能です。
まとめ
マイビジネスの情報が勝手に書き換えられてしまうことの問題点、そして考えられる原因と対処法をご説明しました。
一見些細な修正でも、ランキングやトラッキングに影響する可能性を考えると、マイビジネスの管理者は修正を監視し続ける必要があります。なかには修正提案を却下し続けることで自動修正が行われなくなったケースも確認されています。
現在のところGoogleの自動修正をユーザー側が思い通りにコントロールすることはできませんが、原因を明らかにすることで対策が可能です。
様々なリスクを未然に回避するためにも、この記事でご紹介した方法をぜひ一度お試しください。
WRITER
ライターM
ライターMの記事一覧WEB業界歴10年以上。
大学在籍時のイギリス留学経験を活かし現在も海外MEO最新情報に精通している。
500店舗以上のGoogleビジネスプロフイール管理に携わりMEO対策知見に自信を持つ。
Googleマイビジネスの情報が自動修正される原因と対処法
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