- 2021.4.2
- MEO
2021年3月までのGoogleマイビジネス最新情報
2021年に入ってまだ3ヶ月ではありますが、ローカルSEOの世界ではすでに様々なアップデートが公開されています。
この記事では、2021年1月~3月までに起こったGoogleマイビジネスに関連する主要な9個のトピックについて、「アップデートによる変更点と追加機能」と「不具合とランキング変動」に分けて解説していきます。
目次
アップデートによる変更点と追加機能
投稿が7日間以上表示されるように
1月に起こった最も大きな変化はGoogleマイビジネスの投稿の掲載期間に上限がなくなったことです。
投稿はこれまで、7日間ナレッジパネルやビジネスプロフィールに掲載され、その後は表示されなくなることが知られていました。
また、COVID-19関連情報は14日間、イベント・特典は設定した期間中のみ掲載されていました。
しかしながら、2021年1月以降、上記の期間が経過しても投稿の掲載が続いていることが確認されています。現在では、ナレッジパネル上に数ヶ月前、数年前といった投稿が表示されている状態も頻繁に見られるようになってきました。
このアップデートで注意すべき点は、古い投稿が再浮上する可能性です。
検索者や潜在顧客を混乱させる可能性があるので、終了してしまった特典やイベント情報が表示されていないことを確認する必要があることを覚えておきましょう。基本的には最新の投稿が一番前面に表示されるため、新しい投稿を行うことでこの問題は解決できるはずです。
掲載期間に上限がなくなったとはいえ、投稿はユーザーに店舗の情報やイベントを告知する有効なツールです。最低でも月に2~3回の投稿を続けていきましょう。
投稿昨日の効果的な活用方法は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
不適切なレビューを報告する際、理由の詳細が選択可能に
Googleマイビジネスのオーナーは不適切なクチコミを違反レビューとして報告することができます。その際に詳しい理由を選択できるようになったのも、今年の1月のアップデート以降です。
現在、「冒とく」「いじめ、嫌がらせ」「人種差別、ヘイトスピーチ」といった項目が表示されていますが、以前は「憎悪的、暴力的、または不適切 」という1つの選択肢しかありませんでした。
詳細理由が明記されたことで、そのクチコミがGoogleのガイドラインに違反しているかどうか正確に報告することが求められるようになりました。
Googleはクチコミの報告について以下のように説明しています。報告を行う際は、どの理由に当てはまるのかを判断し、妥当性のある報告を行いましょう。
「報告できるのは、Google のコンテンツ ポリシーに違反するクチコミのみです。否定的なクチコミや同意できないクチコミであっても、コンテンツ ポリシーを遵守している場合は削除されません。」
さらに今回新しく加わったのが、「リクエストが処理されるまでに最長で 3 営業日ほどかかる場合があります。」という一文です。
これまでは報告を送信しても、どの程度の期間で決定が下されるのかは明らかではありませんでした。具体的に「3営業日ほど」と明記されるようになったことも、このアップデートによる変化のひとつです。
GMBのリスティングに事業年数が表示されるように
昨年12月頃から「事業年数」の表記が度々登場するようになりました。現在では特定のカテゴリにおいて表示が確認されています。
情報欄「開業日」から年数をカウントしていると考えられており、「事業年数:〇年以上」という形式で3年・5年・7年・10年・15年…と区切られているようです。なかには60年以上という表記も確認することができています。
事業年数がリスティングに表示されているのは、主に下記のようなカテゴリに属する店舗です。
塗装工、クリーニング店、家電修理、ハウスクリーニング、マッサージ店、
スポーツジム、美容室、法律事務所、税理士法人、不動産会社、保険代理店 など
現在のところ病院や飲食店、美容院、スーパーマーケットなどのリスティングでは、このような表示は行われていません。
業種によってリスティング上で表示される項目が変化してきており、今後もこの傾向は顕著になっていくと考えられています。マイビジネスの入力項目は可能な限り設定しておきましょう。
PCブラウザでもメッセージ機能が使用可能に
これまでGoogleマイビジネスのメッセージ機能は、モバイルアプリでしか使用できない機能のひとつでした。
2月中旬より、このメッセージ機能はPCでGoogleマイビジネスにログインした際、メッセージタブから利用が可能となっています。
ユーザーとテキストや写真でのコミュニケーションが可能となりますので、メッセージを受診した際の通知をオンにして有効に活用しましょう。
また、メッセージ機能は任意でオン・オフの切り替えが可能となっています。
ビジネスカテゴリの追加
Googleマイビジネスのカテゴリはアメリカ本国での基準で追加されたものが日本でも登録可能となっています。
カテゴリは毎月10件以上追加されていることが確認されており、3月には医療関連のビジネスカテゴリが複数新しく登録されています。
店舗の業態に最も近いものをメインカテゴリとし、取り扱っているサービスについては追加カテゴリに随時追加して適切な状態に更新し続けることが推奨されています。
GMBインサイトのアップデート
Googleマイビジネスのインサイトに新しい指標が追加されることがアナウンスされました。
今後数か月間に渡って新たな指標が追加され、より詳細なレポートが利用できるようになることが発表されています。
現在インサイトのタブを開くと、下記のようなお知らせが表示されています。
こちらの公式情報によると、ビジネスプロフィールを閲覧したユーザーを示すパフォーマンスレポートにおいて、デバイス別・プラットフォーム別の内訳が確認できるようになることなどが告知されています。
詳しくは「インサイト データの変更」から確認することができます。
不具合やランキング変動の発生
プロフィール完成度表示バグ
現在Googleマイビジネスにログインすると、ホーム画面に以下のような表示が確認できます。
情報の入力やカバー写真の設定をしていても、完成度が100%にならないという状況が多数のユーザーから報告され、Googleはこれをバグだと認めました。
既にロゴを設定していても「ロゴを追加」というナビゲーションが表示されていますが、マップ上で検索した際きちんとロゴが表示されていれば、気にする必要はないでしょう。
2月下旬~3月上旬ローカルランキングの大幅な変動を観測
日本時間で2月25日前後と3月11日前後、ローカルランキングに大きな変動が発生しました。
通常このような変動が起きた際はGoogleのアルゴリズムアップデートが影響していることを疑いますが、今回の変動に関して公式発表はなされていません。
とはいえ、Googleのアルゴリズム自体は年間数百回にも渡るアップデートが実施されているため、そうした影響による一時的なバグである可能性も否めません。
ローカルランキングの変動は時間が経てば元に戻る場合もありますので、無理に戦略を変えようとするのではなく、落ち着いて対処することが重要です。
3月5日ごろから数日に渡り投稿拒否が多発
2月末に発生した順位変動が落ち着いてきた3月5日ごろ、GoogleマイビジネスのヘルプコミュニティやSNSを中心に「投稿が拒否される」「追加した画像が表示されない」といった不具合に関する報告が複数寄せられていました。
投稿の内容や画像はガイドラインに違反していないケースであったことから、Google側の一時的な不具合と認識されています。
概ね3月10日以降は「拒否されました」と表示されていた投稿がビジネスプロフィールに反映されるなど、問題なく投稿や写真の追加が可能となりこの一件は解決しています。
同様の投稿拒否は2020年の2月にも発生しており、詳細な原因は不明となっていますが、Google側の不具合で投稿が拒否されるパターンも存在することは気に留めておくと良いかもしれません。
投稿が拒否された際の主な原因と対策については以下の記事も参考にしてみてください。
Googleマイビジネスの投稿拒否について原因と解説!
まとめ
2021年も既に投稿の掲載期間が無期限になったり、違反レビューを報告する際の選択項目が追加されたりと、様々な機能の追加や更新がなされています。
1月から3月までの期間だけでも、本稿ではご紹介しきれないほど多数のアップデートが確認されました。
こうした状況から、現在予告されているインサイトのアップデート以外にも、Googleマイビジネスには更なる変化がもたらされると想定できます。
今後もGoogleマイビジネスの更新に役立つ情報や最新のニュースを発信していきますので、ぜひ定期的にチェックし活用してみてください。
WRITER
ライターM
ライターMの記事一覧WEB業界歴10年以上。
大学在籍時のイギリス留学経験を活かし現在も海外MEO最新情報に精通している。
500店舗以上のGoogleビジネスプロフイール管理に携わりMEO対策知見に自信を持つ。
2021年3月までのGoogleマイビジネス最新情報
この記事が気に入ったら
いいね!しよう