- 2026.3.5
- MEO
海外MEO動向|2026年GBPにおけるクチコミの価値と対策
GoogleのAIの進化に伴い、クチコミは順位の指標であると同時に、AIが参照する一次情報として扱われるようになってきました。特に「新規性」「内容の具体性」「継続性」が重要視され、クチコミは集客要素を超え、ビジネスの信頼性を左右する資産へと変化しています。
こちらでは、ローカルSEO(MEO)やSEOの情報を把握し、対策を考えていきたい方のために、Googleの本土、米国をはじめとした海外における情報をピックアップし、わかりやすく発信しています。(※記事元となるリンクは文章末尾に設置しております。)
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目次
クチコミの価値はどう変化したのか?
AIの検索介入により、クチコミの価値は検索順位の主要要因へと格上げされています。
EUのローカルSEO対策業者、GMBapiのソフィー氏は2023年から2026年のMEOにおける主要なランキングシグナルの変化を数値化して比較しました。その中でクチコミの項目において注目すべき変化が確認されています。
“Review Recency (2026)Went from #93 in 2023 → straight up to #11”
(2023年には重要度ランキングで93位だった「クチコミの新規性」は、2026年には11位に急上昇しました。)
記事元: ソフィー・N氏 (GMBapi)
これは、Googleが判断する際、最新の顧客の声を強く参照していることを示しています。
また、同社のミシェル氏も別の記事で下記のように言及しています。
”Google reviews are becoming increasingly important for the AI-generated info about local businesses, yours included.”
(Googleのクチコミは、AIが実店舗ビジネスの情報を生成するにあたり、ますます重要になっています。)
こちらのように記述しており、Googleビジネスプロフィール(GBP)はもちろん、AIによる概要(AI Overviews)やAIモード(AI Mode)においても重要な役割を担う段階に入りました。クチコミは単なる評価指標を超え、AIにとっての「信頼できる一次データ」扱いにも移行していると言えます。
そしてこれは、Google側がクチコミの重要性に伴って、信用性をより強く担保する必要が出てきた時代であることも示しています。
昨年、急増したクチコミ削除
2025年には、Googleがクチコミ詐欺対策を強化した影響で、AIによるクチコミ削除が世界的に急増しました。
特にGoogleのAI(Gemini)による検索・評価介入が広がったことで、不自然なパターンや操作を疑われるクチコミが大量に排除される事例が報告されています。
”Between January and July 2025, review deletions surged to unprecedented levels.”
(2025年1月〜7月にかけて、クチコミ削除は前例のない水準に達しました。)
(こちらの表はミシェル氏が調査した、週次ごとの口コミ削除数の推移。2025年の5月ごろから急増していることが伺えます。)
英語圏では、クチコミ詐欺の増加を背景に、AIが「不自然さ」を厳しく検知する傾向が強くなり、とりわけ以下のようなケースで削除が多く見られました。
- ★5や★1など極端な評価の偏り
- 内容が短くパターン化されている投稿
- 同時期に集中して投稿されたクチコミ
- 操作を疑われる投稿依頼の痕跡
クチコミの大量取得・量産がAIにより「操作」と認識され始め、世界的にクチコミの削除の動きが見られました。一方で、クチコミ投稿を増やす動きも現れています。
ニックネームを使ったクチコミ投稿が可能に
Googleはクチコミ投稿の裾野を広げる動きも見せています。
2025年11月のアップデートで、ユーザーがニックネームやカスタムアイコンを設定してクチコミ投稿できる機能が実装されました(すでに日本でも利用可能)。
”Users can enable a custom display name and picture for posting through their Maps or Google profile.”
(ユーザーは、マップまたはGoogleプロフィールを通じて投稿する際、カスタム表示名とアイコン画像を設定できます。)
記事元: マット・G・サザン氏 (Search Engine Journal)
こちらは匿名投稿というより、アカウントには紐づくが、個人名を公開せずに投稿できる仕組みで、特に以下のシーンで利用が広がると予想されています。
- 医療・美容系など、個人情報と感想が結びつきやすい領域
- 教育機関のレビュー
- 属性や所属を伏せて感想を共有したい場合
ニックネーム制の導入によって、ユーザーの心理的ハードルが下がり、正当なクチコミが増えることが期待されています。
クチコミの重要度が増した分、より広く多くのクチコミが集まるように変化し、内容の精査は向上し、信ぴょう性が高く、意義のあるクチコミを情報源としていく。そういった時代に入ってきたと言えます。
では、これからの時代どのようなクチコミ対策が考えられるのでしょうか?
2026年の正しいクチコミ対策とは?
結論から言えば、正しいクチコミ対策とは、操作的な獲得ではなく、“自然にクチコミが集まり続ける仕組み”を作ることが唯一の正解です。
米国MEO対策の大手、Sterling Sky社のYoutube上で、クチコミについて言及されています。これからのMEOにおけるクチコミのポテンシャルは、次の4要素で測られると言われています。
① 鮮度高く、新規クチコミが増え続けること
前章でも触れたように、クチコミの新規性は検索順位において重要度が高まっています。また、その頻度は競合上位店舗が指標になると考えられています。
”targets to hit every month based on what their competitors are doing.”
(競合他社の動向に基づいて、毎月達成すべき目標を設定する。)
② 健全な方法での獲得
かつてMEOの手法の一つとして、一定の効果があった良好なクチコミだけを掲載する手法(レビューゲーティング)が用いられていましたが、GoogleはAIによる監視を強めており、不適切な依頼は順位へのペナルティを招く可能性があります。そのペナルティの内容も重く、そして長期間にわたっている事例も紹介されています。
”their rankings they cut in half almost overnight the worst part we track the rankings for over a year and they never fully recovered so before you ask for reviews make sure you’re following Google’s review guidelines”
(順位は一夜にしてほぼ半減。最悪なのは、1年以上経過しても回復しきれていないこと。クチコミを依頼する前に、Googleのレビューガイドラインを遵守していることを確認してほしい。)
③ レビュー内容が有効であること
単なる★評価ではなく、AIにとって“判定材料になる”クチコミが重視されています。より評価される傾向のある投稿は以下のようなものです。
- 実体験に基づく具体的な内容
- 施術名・サービス名・地名が自然に含まれる
- 体験に基づいた評価の根拠が書かれている
”Using service-specific language in reviews can help your rankings for high-value queries.”
(クチコミ本文にサービスや地名などのキーワードが自然に含まれるよう促すことがSEOに有効)
④ 長期的な継続
短期間で大量クチコミを獲得すると、一時的に伸長を見ることができても、逆にAIが警戒する傾向もあると報告されています。長く頻度の高いクチコミが理想的です。
”volume of reviews goes up substantially and then stays up for a period of like three months. She’s seen them get nailed with a review restriction. ”
(レビューの量が大幅に増加し、その後約3ヶ月間高い水準を維持する。しかし、その後レビュー制限を課された。)
記事元: (Sterling Sky Inc Youtube動画)
評価の重要度が増し、AIによる監視が強化されている今、頻度が高く、自然で具体的なレビューを顧客から投稿してもらえる依頼方法や仕組みづくりが2026年のレビュー対策と言えます。
必要なクチコミのモニタリング
Gemini導入により、レビューの評価はAIにより大規模化・自動化された一方、不正検知が過剰に働き、実在顧客による正規レビューまでもが誤削除されるリスクも高まっています。実際に誤って削除された事例も出ています。
“algorithmic AI overreach (potentially caused by a surge in review fraud) deletes (legitimate) positive reviews.”
(アルゴリズムAIの過剰反応(レビュー詐欺の急増が原因)により、正当なレビューが削除される。)
その対策として、重要になるのが、 削除=終わりではなく異議申し立ての内容によっては復元もできる、という運用前提の設計です。
“In many cases, reviews removed by Google can be reinstated following a successful appeal.”
(Googleによって削除されたレビューは、異議申し立てが認められ、復元されたケースが多く見られています。)
記事元: 同上
そのため、店舗側の理想的な運用は次のように言われています。
▼ 週次でチェックすべき項目
- 新規レビューの獲得状況
- 急な削除・非表示の有無
- 低評価レビューへの返信状況
- 内容傾向の変化(短文化、偏りなど)
これらの記録はPaper trail(検証可能な履歴)となり、 異議申し立ての根拠資料として価値を持ちます。さらに、AIにとっても、「適切に運用されているビジネス」と認識されやすくなることで、検索結果にも好影響を与える可能性があります。
AIによる監視が強化され、正規レビューであっても削除されうる今、削除を前提とした管理と週次での継続的なモニタリング体制を構築することが、2026年以降のレビュー運用における重要な基盤となります。
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まとめ:AI時代におけるクチコミ運用の考え方
クチコミは、AIの進化によってローカルSEOの中心資産へと変化しました。
新規性・内容の具体性・継続性を意識しつつ、削除や誤判定を前提とした運用設計が、これからの標準になります。
“Reviews aren’t a sprint; they’re a marathon.”
(AI時代の口コミ運用は短距離走ではなく、終わりのないマラソンです。)
記事元: ソフィー・N氏 (GMBapi)
小手先のテクニックに頼る運用は終わりを迎え、これからは信頼を積み重ねながら、長く走り続けることそのものが評価につながる時代へと移り変わってきています。
当メディアでは、引き続き海外動向を中心に、AI時代に適応するためのMEO・GBP運用の情報や対応策をお届けしていきます。引き続きご注目ください。
WRITER
ライターM
ライターMの記事一覧WEB業界歴10年以上。
大学在籍時のイギリス留学経験を活かし現在も海外MEO最新情報に精通している。
500店舗以上のGoogleビジネスプロフイール管理に携わりMEO対策知見に自信を持つ。
海外MEO動向|2026年GBPにおけるクチコミの価値と対策
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