- 2024.7.30
- MEO
最新インバウンドMEO対策!訪日外国人客を効果的に集客する方法
アフターコロナ以降、インバウンド需要が高まり、多くの外国人旅行者が日本を訪れています。訪日外国人客の増加は、飲食店やホテルなどの観光ビジネスにとって大きなチャンスを意味します。
しかし、外国人観光客の数が増えたとしても、適切な集客対策が施されていなければ、これらの外国人が実際に店舗を訪れることは難しいでしょう。そこで重要な集客施策になるのが、「インバウンドMEO対策」です。
Googleマップなどの地図サービスでの検索結果を最適化するMEO対策(ローカルSEO)を実施することにより、増加するインバウンド需要に対応し、店舗やサービス情報を外国人旅行者に効果的にアピールできます。
この記事では、外国人客を効果的に集客するためのインバウンドMEO対策に焦点を当て、その重要性と具体的な実践方法について詳しく説明します。
インバウンド需要を捉えてビジネスを成長させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インバウンドとは?
「インバウンド」とは、外国からの訪問者がその国の文化、サービス、商品を体験するために訪れることを指し、日本では既に広く定着している言葉です。
訪日外国人に限定すれば、この用語は観光やビジネスなど、様々な目的で日本を訪れる外国人を指します。
インバウンドは訪問者が地域の文化、食事、観光名所などを体験することにより、日本経済に直接貢献する重要な要素です。
そのため、店舗は外国人観光客の言語を理解し、適切なサービスを届けることが求められます。インバウンド需要に対応するためには外国人観光客に合わせた情報の提供が成功のカギとなります。
訪日外国人の増加予測
参照元:日本の観光統計データ
2013年頃からインバウンド需要は高まり、訪日外客数は右肩上がりに増加していました。しかし、2020年に発生したコロナウイルスのパンデミックにより、世界各国での出入国制限が敷かれ、インバウンドはもちろん多くのビジネスが大きな影響を受けました。
2021年まではインバウンドは回復の兆しを見せていませんでした。しかし、2022年に入ると、パンデミックの状況が一時的ではあるものの、ある程度落ち着きを見せました。これにより、買い物や旅行への需要が復活し始めるなど、インバウンドの回復のきざしが見えてきました。そして、2023年にはインバウンド需要が急速に回復傾向にあることが確認されています。
今後については、日本政府や地方自治体が観光振興を国家戦略の一部として位置づけており、インバウンドによる訪日外客数のさらなる増加が期待されています。
訪日外国人向けの集客の重要性
参照元:日本の観光統計データ
2024年1月時点で、訪日外客数は2019年の同月と比較して0%増減なしで回復しています。今後もインバウンドの増加傾向が見込まれるため、飲食店やホテルをはじめ観光ビジネスにとっては大きなチャンスと言えます。
外国人観光客は地元の人々と異なるニーズと期待を持っており、彼らに適した情報、サービス、体験を提供することがますます重要になっています。
インバウンドをターゲットにした集客は、従来の方法とは異なるアプローチを要求されることから、新しい戦略と施策が必要です。
インバウンド集客におけるMEO対策の重要性
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の運用はインバウンド集客において非常に重要です。私たちを含め多くの外国人がお店を検索する際、「エリア名×業種」という組み合わせでローカル検索を行います。Googleビジネスプロフィールの情報を適切に設定し、最適化することで、これらのローカル検索クエリに対して店舗が上位に表示される可能性が高まります。
このように「エリア名×業種」などで検索したい際に、GoogleまたはGoogleマップ上で店舗のビジネス情報を上位に表示させるための対策をMEO対策(ローカルSEO)と言います。MEO対策(ローカルSEO)は検索結果での可視性を高め、お店や施設へのアクセスを促すことを目的としています。
MEO対策(ローカルSEO)を行うことで、ビジネスの情報が正確かつ魅力的に表示され、潜在的な顧客がお店を検索する際に、容易に見つけられるようになります。
さらに、MEO対策(ローカルSEO)は「今すぐお店でご飯を食べたい」という人たちが検索するので、お店の集客に大きな効果をもたらすと言われています。
インバウンドを利用して外国人客をお店に集客するには、彼らが使用している検索エンジンやGoogleマップなどの地図アプリケーションでの可視性を高める必要があります。そのため、インバウンド集客戦略において、ローカルSEOの重要性は非常に大きいです。
インバウンド集客においてMEO対策(ローカルSEO)が効果的な理由
インバウンド集客におけるMEO対策(ローカルSEO)の重要性は、日増しに高まっています。訪日外国人が増加している中で、自社のお店やサービスを検索で発見してもらう機会を多く作り、潜在的な顧客に効果的にアピール出来るかがとても重要です。インバウンドMEO対策は、新しい顧客を集客する上で非常に重要な集客手段になります。
ここではインバウンド集客において、MEO対策(ローカルSEO)が効果的な理由について詳しくお伝えします。
理由①:Googleマップを利用している訪日外国人の多さ
参照元:Most downloaded travel apps worldwide in 2022
世界で最もダウンロードされた旅行アプリの中で、外国人の間でGoogleマップを目的地へのアクセス手段や周辺情報を調べるために利用している人が非常に多いことが分かります。Googleマップは、移動手段の案内から、レストラン、ショッピング施設、観光スポットの検索まで幅広い用途で利用されています。このため、Googleビジネスプロフィールの情報を最適化し、Googleマップ上での可視性を高めるMEO対策(ローカルSEO)は、インバウンドで来日した外国人を集客する有力な手段となります。
理由②:MEOによりローカル検索で上位化すると、外国人がお店を発見しやすい
「エリア名×業種」のようなローカル検索でGoogleまたはGoogleマップ上にお店が上位に表示されることは、観光で訪れた方がその地域で何を食べたり、どこで買い物をしようか決める上で、大きな影響を与えます。ローカル検索は地域に基づいているため、特定の地域に来訪する観光客を直接ターゲットにすることができます。
検索結果の上位に表示されることで、潜在顧客の注意を引きやすくなり、店舗の認知度が高まります。さらに、MEO対策(ローカルSEO)でGoogleやGoogleマップ上で上位にランクされる店舗は、信頼性が高いと評価される傾向にあります。
MEO対策(ローカルSEO)を施し、ローカル検索での可視性を高めることによって、外国人観光客が店舗を容易に検索で発見し、実際に訪れる機会が増えるでしょう。
そのため、インバウンド戦略においてMEO対策(ローカルSEO)はとても重要な施策になります。
理由③:多言語設定で外国人観光客が検索してもお店の魅力を伝えられる
Googleマップは、日本を含む220以上の国と地域でサービスを展開しており、外国人観光客の多くが自国の言語で情報検索を行います。Googleビジネスプロフィールを複数言語で最適化することで、異なる国からの観光客でも、お店の基本情報、メニュー、特色などを正確に理解できます。これは、店舗に訪れる前に観光客がお店の雰囲気を感じられるようにするためにも効果的です。この言語設定は、インバウンドにおいて、言語の壁を越えてお店の魅力を広く伝えるために、非常に効果的な手段です。
訪日外国人を集客するための効果的なインバウンドMEO対策
訪日外国人を効果的に集客するための具体的なインバウンドMEO対策を紹介します。
Googleビジネスプロフィールの最適化をはじめ、多言語対応、キャッシュレス決済の情報提供、視覚的なコンテンツの充実など、様々な施策を実施して、異なる文化背景を持つ外国人の興味を引き、店舗への足を運ばせる機会を増やすことができます。
ここでは、具体的なインバウンドMEO対策について紹介します。
インバウンドMEO対策①店舗のGoogleビジネスプロフィールの多言語設定
多言語設定は、異なる国から来た観光客に対して、お店の情報を理解してもらう上で最も基本的かつ重要なMEO対策(ローカルSEO)の一つです。
Google検索やGoogleマップで表示される情報は、ユーザーの端末の言語設定に基づいて自動的に表示されるため、基本情報や口コミなどは自動翻訳されます。
しかし、言語設定が施されていない場合、検索結果の情報が適切に翻訳されない、または全く翻訳されないことがあります。さらに、自動翻訳されたとしても、部分的で不自然な表記になることがしばしばあります。
例えば、「酒井居酒屋」が自動翻訳により「Liquor i Izakaya」と表記されるケースがあるように、日本語の「酒」が英語の「Liquor」と翻訳されることがあります。このように、言語設定がなされていないビジネスプロフィールは、Googleの自動翻訳により不適切な翻訳がされるか、間違った表記になるリスクがあります。
母国語で表示されていないビジネスプロフィールは外国人観光客に見つけてもらっても、魅力に感じず、集客につながらない可能性があります。
インバウンド需要が高まる中で、言語設定を行っていない店舗は、大きな機会損失をしている可能性が高いです。
インバウンドMEO対策②外国語翻訳されていないコンテンツへの外国語表記追加
Googleビジネスプロフィールでは自動翻訳されない項目が存在します。
Googleビジネスプロフィールの自動翻訳機能がカバーしないコンテンツに外国語表記を追加することは、インバウンド集客において極めて重要な戦略と言えます。訪日外国人が自分の母国語で情報を受け取ることができる場合、その信頼性と利便性は大きく向上します。
具体的な対策としては、日本語表記の後に、ターゲットにしたい外国人の母国語での表記を追加することが効果的です。
▼ビジネスの説明に英語表記を入れている店舗
自動翻訳されないGoogleビジネスプロフィールの項目
Googleビジネスプロフィールでは、特定の情報が自動翻訳されないため、言語設定を行う際にはこれらの項目に手動で英語などの情報を追加する必要があります。外国人観光客向けのサービスを提供している店舗にとって、以下の項目に注意を払い、それぞれの情報量を充実させることが重要です。
自動翻訳されないビジネスプロフィールの項目▼
- ビジネスの説明文
- 住所の番地(ビル名なども)
- 商品
- 投稿
- メニュー
- サービス など
インバウンドMEO対策③キャッシュレス決済の項目を最適化
近年、キャッシュレス決済は世界中で普及が進んでおり、特に外国人観光客にとって、その便利さから高い人気を得ています。インバウンド集客において、多様なキャッシュレス決済オプションを提供していることは、彼らにとっての利便性を大きく向上させるとともに、店舗やサービスへのアクセシビリティを高めることにもつながります。
ビジネスプロフィールでは、対応可能な複数の決済方法を登録できます。利用可能な支払い方法に関する情報は、すべて設定しておくことをお勧めします。
キャッシュレス決済のオプションを最適な状態に保つことで、外国人の利用体験を大幅に向上させることが可能です。
インバウンドMEO対策④訪日外国人向けの投稿作成
Googleビジネスプロフィールには、写真や画像を使用してキャンペーン、店舗のメニュー、サービスを紹介できる投稿機能があります。視覚的に魅力的な写真や画像を使用し、日本語だけでなく英語の表記もあることで、インバウンド客の興味や関心を引き、店舗への来店を促すことが可能です。
店舗で開催している季節のイベントなど、外国人が関心を持ちそうなトピックを選んで投稿することも効果的です。
投稿の翻訳には、Google翻訳を使うと便利です!
どのような投稿をすればよいか迷っている方や、投稿するメリットをもっと深く知りたい方には、以下の記事がおすすめです。
インバウンドMEO対策⑤外国語表記のメニューやサービスの写真掲載
インバウンドMEO対策(ローカルSEO)の一環として、「外国語表記のメニューやサービスの写真を載せる」ことは、訪日外国人客がサービスをより快適に利用するための重要な手段です。このアプローチは、店舗やサービスの可視性を高めるだけでなく、言語の壁を超えて情報を提供し、外国人客の不安を軽減させる効果があります。これにより顧客の満足度が向上し、注文時の誤解を減らし、スムーズなサービス提供が可能になります。
効果▼
- 訪日外国人客が自分の言語で情報を得られるため、安心してサービスを利用できる
- 視覚的な情報は、言語の障壁を越えて商品やサービスの魅力を伝える
- インバウンド客への配慮があるという印象を与え、店舗の集客に繋がりやすい
インバウンドMEO対策⑥訪日外国人の口コミを集める
訪日外国人からの口コミを積極的に集めることは、インバウンドMEO対策において重要な役割を果たします。これにより、新たな外国人観光客に対して、サービスを実際に体験した人々からの正直な意見や評価が提供され、信頼性と透明性が向上します。口コミを集める一つの方法として、英語や中国語など複数の言語で口コミの投稿を促す案内をレジ前やテーブルに置くことが有効だと考えられます。
様々な言語での口コミを通じて、多様な国籍の顧客を引き付けることが可能になり、インバウンド対策として大きな効果を期待できます。
ただし、「口コミを投稿したら報酬がもらえる」などキャンペーンで口コミを集めるのはGoogleのガイドライン違反になりますので注意しましょう。
Googleマップを多言語設定する方法
Googleマップを多言語設定にすることで、店舗やサービスの情報を多様な観光客にわかりやすく提供できます。この設定を行うことは、インバウンド集客の強化において非常に効果的な手段の一つとなります。ここでは、Googleマップを多言語設定する方法について、簡潔かつ具体的に解説します。
Googleビジネスプロフィールを管理していないGoogleアカウントでログイン
まず、Googleビジネスプロフィールを管理していないアカウントにログインして、言語設定したい店舗を表示させましょう。
Googleビジネスプロフィールに管理しているアカウントでログインしたら、外国語設定のビジネス名の編集などができないことがあるので、店舗を管理していないGoogleアカウントでログインすることが望ましいです。
Googleアカウントにログインはこちら
もし、Googleビジネスプロフィールを管理しているアカウントにログインしたら、下記のような管理画面が表示されます。
店舗を管理しているアカウントでは言語設定が出来ないことがあるので、違うアカウントに切り替えた方が良いです。
Googleビジネスプロフィールを管理しているアカウント
Googleビジネスプロフィールを管理していないアカウント
もし、Google検索で、店舗情報が表示されない場合は、「フリースクエア 渋谷」などビジネス名+エリア名で検索すると、表示されます。
Googleマップに切り替える
Google検索画面では、言語設定を行うことができません。そのため、多言語設定を行うには、Google マップの画面に切り替える必要があります。
下記の赤枠を押すと、Googleマップに切り替えられます。
対象言語の設定を行う
Google マップに切り替えると、左上に三本線「ハンバーガーアイコン」が表示されます。そちらをクリックしてください。
メニュー欄から「言語」を選択します。
言語を選ぶと、さまざまな外国語の選択画面に切り替わります。インバウンドでターゲットにしている外国語を選択し、設定してください。
ここでは英語を選択して進みます。
多言語設定の内容を確認する
英語表記に変えた後に実際の表示を確認してみます。
既に会社名を適切な英語表記に編集している場合は、英語での会社名が正しく表示されています。
もし、日本語表記のままであったり、英語表記が間違っているなら、「Suggest an edit」を押して編集画面で、店舗名を変える必要があります。
「Suggest an edit」→「Change name or other details」を押す
英語表記のビジネス名は下記の赤枠で修正できます。下記を編集することで、外国語に応じて、正しいビジネス名を表示させることができます。
編集が終わったら、「Submit」ボタンを押すことで、数分で編集内容が反映されます。しかし、まれに編集内容がすぐに反映されないことがあります。その場合は、数時間待ってから再度確認すると、内容が反映されていることが多いです。編集が反映されない場合は、少し時間を置いてから確認してみましょう。
今回は英語表記のみを示しましたが、インバウンドでターゲットにしたい訪日外国人の言語に合わせて、その他の言語も設定しておくことで、多くの外国人に対して正確な店舗の表記を提供できます。
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インバウンドMEO対策まとめ
インバウンドMEO対策は、アフターコロナ時代における訪日外国人客の増加に対応し、彼らを効果的に集客するための重要な戦略です。
GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールを最適化することで、訪日外国人に対して店舗やサービスを効果的にアピールし、彼らの来店を促すことができます。
多言語対応、キャッシュレス決済の情報提供、視覚的なコンテンツの充実など、様々な手段を駆使してインバウンド客のニーズに応えることが、店舗集客のカギとなります。
訪日外国人向けの口コミ集めや、多言語でのコンテンツ提供は、信頼性と透明性を高め、より多くの外国人を引き付けるために効果的です。Googleマップの言語設定によって、外国人が自分の言語で店舗やサービスの情報を得られるようになり、満足度を高めるとともに、再訪や口コミによる自然なプロモーションが期待できます。
インバウンド市場の成長に伴い、訪日外国人の需要が高まる中で、ローカルSEOで集客を強化することは、今後安定した売上を生み出す重要な戦略となる可能性があります。
WRITER
ライターM
ライターMの記事一覧WEB業界歴10年以上。
大学在籍時のイギリス留学経験を活かし現在も海外MEO最新情報に精通している。
500店舗以上のGoogleビジネスプロフイール管理に携わりMEO対策知見に自信を持つ。
最新インバウンドMEO対策!訪日外国人客を効果的に集客する方法
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