• 2026.4.10
  • SEO

被リンクとは?SEOでの役割・良質なリンクの見分け方・増やし方

被リンクとは?SEOでの役割・良質なリンクの見分け方・増やし方

被リンクとは、外部のWebサイトから自分のサイトに向けて設置されたリンクのことです。「バックリンク」「外部リンク」とも呼ばれ、Googleがページの信頼性や重要度を判断する際のシグナル(評価の手がかり)として機能します。この記事では、被リンクの仕組みから、良い被リンク・悪い被リンクの違い、確認方法、増やすための考え方まで、初心者が迷わず動けるように整理しました。

目次

被リンクの基本「外部からの推薦」と考えるとわかりやすい

被リンクはGoogleへの推薦状のようなもの

被リンクの本質を一言でまとめると、「他のサイトからの推薦」です。たとえば、あなたが書いた記事の内容が参考になったとき、別のサイト運営者が自分の記事中に「詳しくはこちらを参考にしました」とリンクを貼ってくれることがあります。このリンクが被リンクです。

Googleは創業時から、この「リンク=推薦」という考え方を検索アルゴリズムの土台にしてきました。PageRank(ページランク)というアルゴリズムがその代表例で、「多くの良質なサイトからリンクされているページは重要である」という思想に基づいています。

もちろん、現在のGoogleの検索アルゴリズムはPageRankだけで動いているわけではありません。コンテンツの質やユーザー体験など、数百の要素を総合的に評価しています。ただ、被リンクが依然として重要なシグナルの一つであることに変わりはありません。

ここで一つ、10年以上SEOに携わってきた実感をお伝えしておきます。 被リンクは「あれば順位が上がる魔法の要素」ではなく、「サイトの信頼性を裏付ける証拠の一つ」です。コンテンツの質が低ければ、どれだけ被リンクがあっても上位は維持できません。逆に、良質なコンテンツを作り続けていれば、被リンクは後からついてくることが多いです。まず「被リンクより先にコンテンツの質を整えること」が最優先だと、実務を通じて強く感じています。

被リンク・発リンク・内部リンクの違いを整理しておこう

リンクに関する用語が混ざりやすいので、ここで整理しておきましょう。

「被リンク」は、外部サイトから自サイトへ向けられたリンクです。受け取る側の視点で「被(こうむ)る」リンクと呼びます。「発リンク」は、その逆で、自サイトから外部サイトへ向けて設置するリンクです。自分が発するリンクという意味になります。「内部リンク」は、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクです。サイト内の回遊性やGoogleのクロール(巡回)に影響します。

SEO初心者の方がよく混同するのは「被リンク」と「内部リンク」です。被リンクはあくまで外部の他サイトからもらうリンクであり、自分のサイト内でリンクをたくさん貼っても被リンクにはなりません。この点は押さえておきましょう。

被リンクには「評価に使われるもの」と「無視されるもの」がある

被リンクのすべてがGoogleの評価に影響するわけではありません。Googleはリンクの性質を判別しており、評価シグナルとして使うリンクと、無視する(あるいはヒントとしてのみ扱う)リンクを区別しています。

この区別に関わるのが、リンクに付与される「rel属性」です。Googleの公式ドキュメント「外部リンクの rel 属性」では、以下の3つの属性が説明されています。

「rel=”nofollow”」は、リンク先にランキング評価を渡さないことを示す属性です。もともとはコメントスパム対策として導入されました。Googleはこの属性を「ヒント」として扱うとしており、必ずしも完全に無視するわけではありませんが、通常の被リンクとは扱いが異なります。

「rel=”sponsored”」は、広告や有料掲載など、金銭的なやり取りが発生したリンクに使う属性です。Googleのスパムポリシーでは、広告リンクにこの属性を付けないとリンクスパムとみなされる可能性があると明記されています。

「rel=”ugc”」は、ユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)内のリンクに使う属性です。掲示板やコメント欄に読者が貼ったリンクなどが該当します。

つまり、SNSのプロフィールに貼ったリンク、コメント欄に書き込まれたリンク、広告として設置されたリンクなどは、通常の被リンクとは評価の扱いが異なります。「被リンクが付いた」と喜ぶ前に、それがどんな形で貼られたリンクなのかを確認する視点が大切です。

Googleは2019年に、nofollow属性の扱いを「命令(directive)」から「ヒント(hint)」に変更したと公式ブログ「進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法」で発表しています。つまり、nofollow付きリンクを完全に無視するのではなく、参考情報として扱う場合があるということです。ただし、「ヒントとして扱う場合がある」ということは、「評価に使われないこともある」という意味でもあります。実務上は、nofollow・sponsored・ugc付きのリンクは「直接的なSEO評価にはカウントされにくい」と考えておくのが安全です。

被リンクがSEOで重要と言われる3つの理由

被リンクの基本がわかったところで、「なぜそこまで被リンクが重要視されるのか」を具体的に整理しておきましょう。理由は大きく3つあります。

①Googleがサイトの信頼性を判断する材料になる

Googleは、外部サイトからリンクされているという事実を「第三者からの評価」として扱います。信頼できるサイトから自然にリンクされているページは、Googleにとって「このページの情報は他の運営者も参考にしている=信頼性が高い可能性がある」と判断する材料になります。前章で「推薦状」とたとえたのはまさにこの仕組みのことで、推薦の数と質が多いほど、ページの信頼性シグナルは強くなります。

②新しいページがGoogleに発見されやすくなる

Googleのクローラー(検索エンジンの自動巡回プログラム)は、リンクをたどってWeb上のページを発見・巡回しています。つまり、外部サイトからリンクが貼られていると、そのリンクを経由してGoogleがあなたのページを見つけやすくなります。とくに新しく公開したばかりのページは、被リンクがあることでクローラーの訪問が早まり、検索結果への反映(インデックス)が速くなる可能性があります。サイトを立ち上げたばかりの時期に「記事を公開してもなかなか検索結果に出ない」と感じるのは、外部からのリンクが少なくクローラーの巡回頻度が低いことも一因です。

③競合と差がつきやすいポイントになる

コンテンツの質やサイト構造など、SEOで重要とされる要素は多岐にわたりますが、その多くは自分の努力だけで改善できるものです。一方、被リンクは他者からの評価であるため、自分だけではコントロールしにくいという特徴があります。だからこそ、良質な被リンクを持つサイトと持たないサイトの間には、他の要素が同程度でも検索順位に差が生まれやすいのです。上位表示されている競合サイトを分析すると、コンテンツの質に加えて被リンクの質と量で優位に立っているケースは少なくありません。

Googleは被リンクをどう評価しているのか

Google公式ドキュメントから読み取れるポイント

Googleは「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」の中で、リンクスパムについて明確に言及しています。要点を自分の言葉でまとめると、次のとおりです。 検索ランキングを操作する目的でリンクを作成・購入・交換する行為はリンクスパムに該当します。リンクの売買、過剰な相互リンク、自動生成されたリンクなどが具体例として挙げられています。

ここから実務ルールとして引き出せるのは、「リンクは自然に獲得するものであり、操作して増やすものではない」というGoogleの基本姿勢です。

この考え方を踏まえると、良い被リンクと悪い被リンクの分かれ目がはっきりします。

良い例としては、あなたの記事が参考になったのでブログ記事の本文中で「こちらの解説がわかりやすかったです」と紹介されるケースです。これは自然な推薦であり、Googleが評価するリンクの形です。

悪い例としては、SEO目的でリンク集サイトに自分のURLを大量登録するケースです。「ランキング操作を目的としたリンク作成」に該当する可能性があり、評価されないどころかペナルティのリスクがあります。

「被リンクは数が多ければいい」は初心者にありがちな誤解

SEOを学び始めたばかりの頃は、「被リンクはとにかくたくさんあれば順位が上がる」と考えがちです。しかし実際は、数よりも質のほうが重要です。

たとえば、関連性の低いサイトから100本のリンクを集めるよりも、自分のサイトと同じジャンルの専門的なサイトから1本のリンクをもらうほうが、SEO上の評価につながりやすいとされています。

Googleは不自然なリンクを検知する精度を年々高めています。大量の低品質リンクを短期間で獲得すると、手動対策(Googleからの警告)の対象になることもあります。焦ってリンクを集めようとするのではなく、「リンクしたくなるコンテンツを作る」ことを優先するのが安全です。

良質な被リンクと低品質な被リンクを見分ける4つの軸

被リンクの質を判断するときに、実務で使いやすい4つの軸を紹介します。これは筆者が10年以上のSEO実務で使い続けている独自の分類軸です。

軸1「関連性」リンク元と自サイトのジャンルが近いか

もっとも重視したい軸です。健康に関するサイトから健康系の記事にリンクが貼られるのと、まったく無関係なサイトからリンクされるのとでは、Googleの評価が異なりやすいです。リンク元のサイトが「自分のジャンルと話題として近いかどうか」を確認しましょう。

軸2「信頼性」リンク元サイトの運営がしっかりしているか

運営者情報が明示されている、更新が継続されている、検索結果で一定の評価を受けているなど、リンク元サイト自体の信頼性も判断材料です。放置されたサイトやスパム的なサイトからのリンクは、プラスに働きにくい傾向があります。

軸3「自然さ」リンクが記事の文脈に沿っているか

本文の流れの中で、読者に役立つ情報として自然にリンクされているかどうかがポイントです。フッターに大量のリンクが並んでいるだけ、サイドバーに機械的に挿入されているだけ、といった形は自然とはいえません。

軸4「多様性」同じサイトからの集中ではないか

1つのサイトから100本のリンクをもらうよりも、10の異なるサイトから1本ずつもらうほうが、被リンクプロフィール(被リンク全体の構成)としては健全です。リンク元が偏りすぎていないかも意識しておくと安心です。

被リンクの質を判定する「4軸スコアリング」なぜこの配点なのか

上記の4つの軸を、実務でそのまま使えるスコアリング手法に落とし込みました。被リンクを1本ずつ評価するのではなく、目立つリンクや新しく付いたリンクをざっくり仕分けるときに便利です。

「関連性」は、同ジャンル・同テーマなら3点、やや関連ありなら2点、ほぼ無関係なら1点と配点します。

「信頼性」は、運営者情報あり・更新継続中なら3点、どちらか一方だけなら2点、放置or不明なら1点です。

「自然さ」は、本文中に文脈ありで設置なら3点、サイドバー・フッターなら2点、リンク集ページのみなら1点と判断します。

「多様性」は、初めてリンクをくれたドメインなら3点、すでに複数リンクのあるドメインなら2点、過去に大量リンクのあるドメインなら1点です。

合計点の目安として、10〜12点であれば良質な被リンクの可能性が高く、特に対応は不要です。7〜9点であれば問題はないものの、関連性や信頼性で弱い面があるかもしれないという程度です。4〜6点の場合は低品質な可能性があり、リンク元を詳しく確認したほうが安心です。

あくまで目安であり、この配点にした理由を補足しておきます。
4軸を均等配点(各3点満点)にしているのは、実務で「どれか一つだけ高くても他が低いリンクは信用しにくい」と何度も経験してきたからです。たとえば、関連性が高いサイトからのリンクでも、そのサイト自体が放置されていて信頼性が低ければ(関連性3点+信頼性1点)、合計で見ると「要注意」の範囲に入ります。逆に、信頼性は高い大手サイトからでも、自サイトとジャンルがまったく無関係なら(信頼性3点+関連性1点)、やはりSEO効果は限定的です。

どれか一つの軸に偏らず、総合的に見ることで「このリンクは放っておいていいのか、確認すべきなのか」を判断しやすくなります。

なお、SEOツールが算出する「DR(ドメインレーティング)」や「DA(ドメインオーソリティ)」といった数値に頼りすぎるのも注意が必要です。これらはあくまでツール独自の指標であり、Google公式の評価基準ではありません。筆者自身、以前はDRの高いサイトからのリンクを過大評価していた時期がありましたが、DRが高くてもジャンルが無関係なリンクは順位にほぼ影響しなかった経験があります。ツールの数値は参考程度にとどめ、上記の4軸で自分の目で判断する習慣をつけるほうが実務では役立ちます。

Google Search Consoleで被リンクを確認する手順

被リンクの状況は、Google Search Console(以下GSC。Googleが無料で提供するサイト管理ツール)で確認できます。まだGSCを導入していない方は、先にサイトの登録を済ませておきましょう。

手順はシンプルです。まず、GSCにログインし、左メニューの「リンク」をクリックします。すると、「外部リンク」の項目に、上位のリンクされているページとリンク元サイトが表示されます。「詳細」をクリックすると、どのページにどのサイトからリンクが貼られているかを一覧で確認できます。

見るべきポイントは主に3つです。

  1. 「上位のリンク元サイト」で、どんなドメインからリンクされているかを把握します。見覚えのないサイトや明らかにスパム的なサイトがないかを確認しましょう。
  2. 「上位のリンクされているページ」で、自サイトのどのページが被リンクを多く受けているかがわかります。被リンクが集中しているページは、外部から評価されているコンテンツの候補です。
  3. 「上位のリンクテキスト」で、どんなアンカーテキスト(リンクに使われている文字列)でリンクされているかを確認します。不自然に同じキーワードばかりがアンカーテキストになっている場合は、人為的なリンクの可能性があります。

GSCのリンクレポートは「完全な一覧」ではない

ここで一つ、初心者が見落としがちな注意点をお伝えしておきます。GSCのリンクレポートは、自サイトへの被リンクのすべてを網羅しているわけではありません。

GSCが表示するのは、Googleがクロール(巡回)して認識したリンクのうち、代表的なものの一部です。実際の被リンク数はGSCの表示より多い場合もあれば、リンクが付いてからGSCに反映されるまでに数日〜数週間のタイムラグがあることもあります。

そのため、「GSCでリンクが増えていない=被リンクがまったく付いていない」とは限りません。また、逆にGSCに表示されていたリンクが消えた場合も、リンク元がページを削除したのか、Googleのクロールタイミングの問題なのか、すぐには判断できないことがあります。

被リンクの全体像をより正確に把握したい場合は、Ahrefs(エイチレフス)やMoz(モズ)といった有料のSEOツールを併用する方法もあります。ただし、初心者のうちはGSCの情報だけでも「自サイトにどんなリンクが付いているかの傾向」は十分に把握できます。まずはGSCを定期的に確認する習慣をつけることが大切です。

被リンクを増やすための考え方

大前提「リンクされる理由」をコンテンツ側に作る

被リンクは「もらうもの」であり、「自分で貼るもの」ではありません。他のサイト運営者が「このページは読者に紹介したい」と思うコンテンツを作ることが、被リンク獲得の本質です。

具体的にリンクされやすいコンテンツの特徴としては、独自データや調査結果を含む記事、わかりやすい図解や表を載せた解説記事、他の記事にはない独自の分類や手順をまとめた記事などがあります。共通しているのは「この部分だけ切り出しても、出典として紹介する価値がある」と思われる情報が記事内にあるかどうかです。

そのうえで、コンテンツの存在を知ってもらう機会を作ることも重要です。記事を公開したらSNSで共有する、ニュース性のある内容であればプレスリリースを活用するといった形で、「知ってもらうきっかけ」を増やします。ただし、拡散すること自体が目的ではなく、あくまで「良いコンテンツを必要な人に届ける」という位置づけです。

被リンク施策で焦る方が多いのですが、正直なところ、被リンクはサイトの土台が整ってから考えるべきテーマです。記事の数がまだ少ない段階や、コンテンツの質に改善の余地がある段階では、被リンクを増やそうとするよりも、まずはリンクされる価値のあるコンテンツを揃えることに集中するほうが結果的には近道です。

被リンク施策の成功例と失敗例

ここで紹介するのは、実務経験をもとに構成した仮のモデルケースです。実在する特定のサイトやプロジェクトではありません。数字も仮定の値ですが、現実的な範囲に設定しています。

成功例 「引用したくなる独自データ」を追加した結果

前提条件は次のとおりです。対象は月間1万PV程度の情報サイト内のある解説記事で、期間は約4か月です。指標はGSC上の被リンク数と、対象記事の検索順位を確認しました。変更点は、記事中に独自調査の結果をまとめた表と、その解説文を追加したことです。競合状況としては、上位記事に独自データを掲載しているものが少なかった印象でした。

変更前の状態では、記事の被リンク数は3本で、検索順位は18位前後でした。変更後(4か月後)は、被リンク数が8本に増え、検索順位は11位前後まで上昇しました。

被リンクが増えた主因の可能性としては、「独自データが他の記事にはない情報だったため、出典として引用されやすくなった」ことが考えられます。ただし、順位変動にはコンテンツの質やGoogleのアルゴリズム変動など複合的な要因が絡むため、被リンク増加だけが理由とは言い切れません。

失敗例 リンク集への大量登録で手動対策を受けた結果

前提条件は次のとおりです。対象は立ち上げ半年程度のブログで、期間は約2か月です。指標はGSCの手動対策通知と検索順位です。変更点は、被リンクを増やす目的で、無関係なリンク集サイトやディレクトリサイト約30か所に自サイトのURLを登録したことです。

変更前は検索順位が平均25位前後だった主要記事が、登録後2か月で検索結果に表示されにくくなりました。GSCを確認したところ、「不自然なリンク」に対する手動対策の通知が届いていました。

その後、登録したリンクを削除・否認ツールで対処し、再審査リクエストを出してから約3か月後に手動対策が解除され、徐々に順位が戻り始めました。この失敗の主因の可能性は、「ランキング操作を目的としたリンク作成」にGoogleのスパムポリシーが反応したことです。被リンクは「量で攻める」ものではないと痛感させられるケースです。

被リンク施策でよくある誤解と正しい理解

ここでは、初心者が陥りやすい3つの誤解を、対比形式で整理します。

誤解1「相互リンクをたくさんすれば被リンクが増えてSEOに有利」

正しい理解としては、過度な相互リンクはGoogleのスパムポリシーに抵触する可能性があります。関連性のあるサイト同士で自然に紹介し合う程度であれば問題になりにくいですが、「リンクを貼り合う約束」を大量に結ぶ行為はリスクがあります。

誤解2「nofollow付きのリンクはSEO的に意味がない」

正しい理解としては、nofollow(リンクの評価を渡さないよう指定する属性)が付いていても、Googleは「ヒント」として扱う場合があるとされています。また、nofollow付きでもリンク経由でユーザーが流入すれば、間接的にサイトの認知度が高まるため、完全に無意味とは言えません。

誤解3「被リンクさえ増えれば順位はすぐ上がる」

正しい理解としては、被リンクはあくまでGoogleが使う多数のシグナルの一つです。コンテンツの質、サイトの技術的な状態、ユーザー体験など、他の要素も順位に影響します。被リンクだけに依存せず、総合的にサイトを改善する姿勢が大切です。

被リンク対策に今すぐ取り組むべきかどうか

「被リンク対策をやったほうがいいのはわかったけれど、今の自分に必要なのか」と迷っている方向けに、判断フローを用意しました。

まず、「サイトに記事が20本以上あるか」を確認してください。もし20本未満であれば、まずはコンテンツの充実が先です。被リンク対策よりも、検索意図に合った質の高い記事を増やすことを優先しましょう。

20本以上ある場合、「GSCで検索順位が10〜30位の記事が複数あるか」を確認します。もしそういった記事がほとんどなければ、コンテンツの質やキーワード選定に改善の余地がある可能性が高いです。まずは既存記事の見直しから取り組むのがおすすめです。

10〜30位の記事が複数ある場合は、被リンク施策に取り組む意義が大きい段階です。上位進出のために「あと一押し」が欲しい記事が存在するということなので、この記事で紹介した5ステップの手順に沿って動いてみてください。

このフローのポイントは、「被リンク対策はサイトの土台が整ってから取り組んだほうが効果を実感しやすい」という点です。コンテンツが十分にない段階でリンク獲得に注力しても、リンクされる受け皿がないため効果が出にくい傾向があります。

被リンクに関する記事・施策を始める前に

以下の11項目を、記事公開前や被リンク施策を始める前に確認しておくと安心です。

  1. その記事は読者の検索クエリに対する答えになっているか。

    「被リンクとは」で検索した人が、記事を読んで「被リンクが何か理解できた」と感じられるかどうかが基準です。

  2. タイトルや見出しに誇張表現が入っていないか。

    「絶対に上がる」「これだけで1位」のような表現は読者の信頼を損ないやすいです。

  3. 抽象的な表現ばかりになっていないか。

    「しっかり対策しましょう」だけでは読者は動けません。具体的な手順や判断基準が書かれているか確認しましょう。

  4. 情報を盛り込みすぎていないか。

    被リンクの記事なのに、テクニカルSEOやコンテンツマーケティングの話が大きく膨らんでいたら脱線の可能性があります。

  5. 同じことを別の表現で繰り返していないか。

    「被リンクは大事です」「被リンクは重要です」「被リンクは欠かせません」と同じ内容を言い換えるだけでは文字数の水増しになります。

  6. クリックベイト(釣りタイトル)になっていないか。

    「衝撃の事実!被リンクの真実」のようなタイトルは、検索意図に対する答えが見えず、クリック後の期待とのギャップが生まれやすいです。

  7. 被リンクの確認方法(GSCの使い方)が書かれているか。

    「被リンクとは」を調べる初心者は、確認方法もセットで知りたいことが多いです。

  8. 良い被リンクと悪い被リンクの違いが説明されているか

    定義だけでなく「質」の判断基準まで書かれていると、読者の理解度が上がります。

  9. 事例やモデルケースに「仮である」旨の表記があるか。

    根拠のない数値を事実として書いていないか、改めて確認しましょう。

  10. Google公式ドキュメントを引用した場合、出典URLまたはドキュメント名が明記されているか。

    根拠を示すことで記事自体の信頼性も高まります。

  11. 「次に何をすればいいか」が記事の最後に書かれているか。

    読者が記事を閉じたあとに迷子にならないよう、次のアクションを提示しておきましょう。

初心者がつまずきやすい7つの言葉

「被リンク(バックリンク)」は、外部サイトから自サイトへ向けられたリンクのことです。この記事のメインテーマです。

「発リンク(アウトバウンドリンク)」は、自サイトから外部サイトへ向けて設置するリンクのことです。参考情報の紹介などで使います。

「nofollow」は、リンクに付与できるHTML属性の一つで、「このリンクの評価をリンク先に渡さない」という意味合いを持ちます。ただしGoogleは「ヒント」として扱う場合もあるとしています。sponsored(広告リンク用)やugc(ユーザー生成コンテンツ用)も同様の属性です。

「ドメインパワー(DR・DAなど)」は、サイト全体の信頼度・権威性を数値化した概念です。Google公式の指標ではなく、AhrefsやMozなどの各種SEOツールが独自に算出しています。参考にはなりますが、この数値だけでリンクの価値を判断するのは避けたほうが安全です。

「リンク否認」は、GSCの否認ツールを使い、特定の被リンクをGoogleに「評価に含めないでほしい」と申請する機能です。スパムリンクへの対処に使いますが、慎重に扱う必要があります。

「アンカーテキスト」は、リンクに設定されている文字列のことです。たとえば「被リンクについてはこちら」の「こちら」がアンカーテキストにあたります。

「手動対策」は、Googleの担当者がサイトを確認し、ガイドライン違反があると判断した場合に課すペナルティのことです。GSCの「手動による対策」画面で通知を確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 被リンクが0本でも検索上位に入れますか?

可能性はあります。被リンクはGoogleの評価要素の一つですが、唯一の要素ではありません。コンテンツの質や検索意図との一致度が高ければ、被リンクが少なくても上位に表示されるケースはあります。ただし、競合サイトが良質な被リンクを多く持っている場合は、差がつきやすい部分です。

Q2. 被リンクが増えたのに順位が上がりません。なぜですか?

いくつかの原因が考えられます。被リンクの質が低い(関連性のないサイトからのリンクが多い)場合、被リンク以外の要素(コンテンツの質、サイト速度など)にボトルネックがある場合、Googleのアルゴリズムがまだ変化を反映していない場合などです。焦らず、被リンクの質とコンテンツの両方を見直してみてください。

Q3. 被リンクを「否認」すべきタイミングはいつですか?

基本的には、GSCで「手動対策」の通知を受けた場合や、明らかにスパム的なサイトから大量のリンクが付いている場合に検討します。「なんとなく怪しい」程度のリンクまで否認する必要はありません。否認ツールは強力な機能なので、慎重に使うことをおすすめします。

Q4. SNSのリンクは被リンクとしてカウントされますか?

SNS上のリンクは一般的にnofollow属性が付与されているため、直接的なSEO評価としてはカウントされにくいとされています。ただし、SNSで記事が広まることで、ブログ運営者やメディア関係者の目に触れ、結果的に被リンクにつながることはあります。間接的な効果として軽視しないほうがよいでしょう。

Q5. 被リンクの効果が出るまでどのくらいかかりますか?

明確な期間は断言できませんが、一般的には数週間から数か月程度と考えておくのが現実的です。Googleがリンクを認識し、評価に反映するまでにはクロールとインデックスの処理が必要です。GSCで定期的にデータを確認しながら、気長に経過を見守ることが大切です。

Q6. rel属性(nofollow・sponsored・ugc)はどう使い分ければよいですか?

自分のサイトから外部にリンクを貼る場合の話になりますが、広告や有料掲載によるリンクにはrel=”sponsored”を、コメント欄や掲示板などユーザーが投稿した内容のリンクにはrel=”ugc”を、その他の「評価を渡したくないリンク」にはrel=”nofollow”を使います。なお、これらは併用も可能です(例:rel=”ugc nofollow”)。被リンクを「もらう側」としては、自分のサイトへのリンクにどの属性が付いているかをGSCやソースコードで確認しておくと、被リンクの実態をより正確に把握できます。

まとめ

被リンクとは、外部のサイトから自サイトに向けて貼られたリンクのことで、Googleがページの信頼性や重要度を判断するための重要なシグナルの一つです。

この記事のポイントを振り返ると、被リンクは「他サイトからの推薦」であり、数よりも質が重要であること。良質な被リンクかどうかは「関連性・信頼性・自然さ・多様性」の4軸で判断できること。被リンクの確認はGSCの「リンク」レポートで行えること。増やすためには「リンクされる理由」をコンテンツ側に作ることが本質であること。そして、被リンク施策はサイトの土台(コンテンツの量と質)が整ってから取り組むと効果を感じやすいこと、これらが中心的な内容でした。

まず今日できることとしては、GSCにログインして「リンク」レポートを開き、自サイトの被リンク状況を確認してみてください。現状を知ることが、次の一手を考える出発点になります。

WRITER

複数メディアのSEO対策担当者を10年以上経験。SEO知識の他に、健康、脱毛、恋愛、コンプレックスなどのジャンルも得意。これまで800本以上のコンテンツ制作と上位表示実績を持つ。
キーワード選定からライティングまでを一貫して行うため検索意図を把握する能力が高い。

被リンクとは?SEOでの役割・良質なリンクの見分け方・増やし方

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