- 2025.11.28
- SEO
内部リンクとは?SEO効果と設置の注意点を徹底解説
ウェブサイトやブログを運営する上で、「内部リンク」の活用は非常に重要です。
最適化できていれば、SEO効果が最大限に高まり、ページやサイトのアクセス数を増やすことができるからです。逆に、最適化できていないと、せっかくの良質なコンテンツも十分に評価されないことがあり、ユーザー体験にも大きな差が生まれてしまいます。
でも、効果的な内部リンクの貼り方や設置場所、注意点について十分に理解している人は意外と少ないです。
そこで本記事では、内部リンクの基本からSEOにもたらす効果、適切な内部リンクの設置方法やポイント、さらに設置時の注意点まで、初心者にも分かりやすく解説します。
ぜひ内部リンクの役割を理解して、サイト改善に役立ててください。
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内部リンクとは?
内部リンクとは、同一サイト内の「他のページ」へ繋げるリンクのことです。
ユーザーに関連情報を表示・提供して、サイト内の他の有益なコンテンツへ誘導したいときに活用します。例えば、記事の中で関連する別の記事のURLを貼り「詳しくは○○の記事をご覧ください」と案内するケースは、内部リンクの代表例です。
外部リンクとの違い
内部リンクとは違い、外部リンクは自サイトと「別のサイト」をつなぐリンクのことです。
例えば、自サイトにない情報を補足したり参考資料として見せるために、他サイトに誘導するリンクがこの「外部リンク」に該当します。
外部リンクには、
- 自サイトが他サイトから貼られる被リンク(バックリンク)
- 自サイトから他サイトへ貼る発リンク
の2種類があります。
被リンクは他者からの評価を得ることにつながるため、サイト評価を高めるのに非常に重要です。
内部リンクはサイト内のリンク、外部リンクは別サイトとのリンクと異なりますが、どちらもSEOにおいて非常に重要な役割があります。内部リンクの最適化とあわせて良質な被リンクの獲得にも取り組むことが必要です。
アンカーテキストの重要性
この内部リンクで特に重要なのが「アンカーテキストの選び方」です。
ユーザーがリンク先の内容が直感的にわかりやすいアンカーテキストを使うことで、クリック率やページの回遊率を高めることができるからです。「関連ページも読んでみよう」とユーザーがページを回遊されるようになると、サイトの滞在時間が伸び、コンバージョン率も上がるという好循環が生まれたり、使い勝手の良いサイトとして認識され、リピートしてくれるようになります。
それだけではありません。
内部リンクはサイト構造を明確にし、クローラーや検索エンジンにもページ同士の関係性を伝える効果的な役割があります。最適化できていれば、ユーザーだけでなく、クローラーも全ページを漏れなく巡回しやすくなり、SEO効果も最大化できます。
SEOにおける内部リンクの効果
内部リンクを適切に設置したりアンカーテキストを工夫することでメリットがあることについて少し触れましたが、SEOにとってどのような効果・メリットがあるのか、もう少し詳しく見てみましょう。
クローラーがサイトを巡回しやすくなる
検索エンジンのクローラー(クローリングを行うプログラム)は、ウェブ上の内部リンクを辿って新しいページを発見します。
内部リンクが最適化できていれば、クローラーがあなたのサイト内を効率よく精度の高い形で巡回できます。クローラーにすべてのページを見つけてインデックスに登録されると、検索結果に正しく表示されやすくなります。逆に、どこからもリンクされていない孤立したページがあると、クローラーに発見されにくく、なかなかインデックスされずに検索結果に表示されない恐れがあります。
また、検索エンジンには各サイトを巡回するクロール予算(クロールバジェット)の概念があります。
クロールバジェットとは、検索エンジンのクローラーが1つのサイトに対してクロールできる時間や労力の上限のことを言います。
大規模サイトやコンテンツが頻繁に更新されるサイトでは、重要なページがクロールされ、インデックスされるために、このバジェットの理解がSEOには欠かせません。
無限にはクロールしてくれないため最適化できていないと「クロール漏れ」が起きてしまいます。
特に大規模サイトでは無駄のないリンク構造で効率良く全ページをクロールしてもらうことが重要です。
ユーザーの利便性が向上し滞在時間が伸びる
クローラーと同様に、内部リンクによってユーザーが求める情報を見つけやすくなれば、サイトの使い勝手(ユーザビリティ)がより高いレベルで向上します。
関連する記事同士をリンクでつないでおけば、ユーザーは興味や疑問に応じて次々とページを閲覧できるため、結果としてサイト内での回遊率や滞在時間も長くなるでしょう。
また、内部リンクが充実していれば、ユーザーは一つのページを読み終えた後に他の関連ページにも移動し、サイトからすぐ離脱せずに済みます。
このとき、先ほど説明したアンカーテキストを分かりやすく表示しておくと、ユーザーはリンク先の内容を直感的に理解し、よりスムーズに次のページへ移動できます。結果として直帰率(最初のページだけ見てサイトから離れる割合)の低下も期待でき、ユーザー満足度の向上につながります。
さらに、ユーザーがサイト内で多くのページを閲覧し満足度が高まれば、間接的にSEOにも良い影響をあたえます。検索エンジンはユーザー体験の良いサイトを高く評価するため、内部リンクによるユーザビリティ向上はサイトの評価や検索順位の向上につながる可能性があります。つまり、内部リンクはユーザー行動にも良い効果をもたらす施策といえます。
過去に公開したコンテンツであっても内部リンクを貼っておけば、新規訪問者の目に留まり、埋もれていた記事にも再びアクセスが集まるようになります。
サイト内部でページ評価を分散・伝達できる
内部リンクは、サイト内のページ同士で評価の高いページの価値を共有する役割も果たします。各ページは検索エンジンからそれぞれ評価(ページランクなど)を受けていますが、内部リンクを通じてその評価を他のページへと伝えることができます。
例えば、よく読まれて被リンクも多い評価の高いページから、新しく作成した別のページへ内部リンクを貼れば、新ページにも一定の評価を受け渡しでき、検索エンジンから高く評価されます。
特に検索結果で上位表示させたい重要なページがある場合は、関連する複数のページからそのページへ内部リンクを集めるようにしましょう。こうすることで検索エンジンにそのページが重要であると認識してもらえます。
このようにサイト内部でリンクを張り巡らせることで、重要なページに評価を集めたり、関連ページ同士でお互いの評価を高め合ったりすることが可能です。特定のテーマに属する複数ページを内部リンクで繋げておくことで、そのテーマに関するコンテンツが充実した専門性の高いサイトであると検索エンジンに認識される利点もあります。
実際、検索エンジン(特にGoogle)はサイト評価の指標として経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を重視しており、内部リンクで関連コンテンツ同士を繋げて専門性の高さを示すことは、これらの評価向上にもつながります。
このような内部リンクの積み重ねにより、サイト全体のSEO効果(検索順位向上)が期待できます。
内部リンク最適化のための7つの設置エリア
内部リンクはサイト内の様々な場所に設置できます。
ここでは、効果的に内部リンクを配置できる代表的な場所を7つ紹介します。サイト内の様々な箇所に適切なリンクを配置することで、サイト全体で強固なリンクのネットワークを構築することができます。
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コンテンツ内(本文内)
記事やページの本文中に設置する内部リンクです。
文章の流れの中で関連するキーワードやフレーズにリンクを設定することで、読者は興味を持ったタイミングで別ページに移動できます。コンテンツ内のリンクは文脈上の関連性も高いため、ユーザーのクリック率も高く、SEO効果も大きいとされています。また、文章の流れに沿った自然なリンク配置となるため、ユーザーにとっても違和感なく情報を提供できます。
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パンくずリスト
パンくずリストは、各ページの上部などに配置されるサイト内の階層ナビゲーションです。
「ホーム > カテゴリ > 記事タイトル」のように、現在のページがサイト内のどの位置にあるかを示すリンク一覧で、ユーザーが上位のカテゴリやトップページに戻りやすくなります。
また、パンくずリストはサイト構造を分かりやすく表示するため、ユーザーの利便性向上だけでなく検索エンジンにもサイトの構造を伝える効果があります。
なお、パンくずリストのリンク構造は検索エンジンの結果画面でパンくずパス(階層)として表示されている場合もあり、サイトの構造を対外的に示す上でも有効です。
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グローバルナビゲーション(ヘッダーメニュー)
グローバルナビゲーションはサイト全体の共通メニューとして、主要なページへのリンクを設置する場所です。
一般的に各ページのヘッダー部分に表示され、重要なカテゴリーやコンテンツへの内部リンクが含まれます。全ページから主要ページへリンクが張られるため、クローラーがサイト全体を巡回しやすくなり、重要ページに評価が集まるメリットが考えられます。サイト規模が大きい場合でも、グローバルナビには重要ページのみを掲載し、リンク数が多くなりすぎないようにするのが一般的です。
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サイドバー
サイドバー(ページの横部分)にも内部リンクを設置できます。
多くのブログやWebサイトでは、サイドバーに人気記事の一覧やカテゴリ一覧、新着記事リストなどを表示しており、これらは全て内部リンクです。サイドバーにコンテンツへのリンクをまとめておくことで、ユーザーはどのページを見ていても他のコンテンツにアクセスしやすくなり、サイト内回遊を促進できます。なお、サイドバーに情報を詰め込みすぎると逆に見づらくなるため、表示するリンクは厳選することが大切です。
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記事下(コンテンツ下)
記事本文のすぐ下の部分も内部リンクの設置場所として効果的です。
例えば「関連記事」や「次の記事」などの形式で、今読んでいる記事に関連する他の記事へのリンクを一覧で表示すれば、ユーザーは読み終えた後に興味のある次のコンテンツへ移りやすくなります。記事下に内部リンクを設置することで、ユーザーのサイト滞在時間を延ばし、直帰率の低減にもつながります。関連記事として表示するリンクは、現在の記事と関連度の高いページを選ぶようにしましょう。
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フッター(ページ最下部)
フッターもサイト全体で共通して内部リンクを配置できる場所です。
フッターにはサイトマップページや問い合わせページ、利用規約、主要カテゴリ一覧など、サイト内の重要ページへのリンクが集約されていることが多いです。ヘッダー同様に全ページから重要情報へリンクできるため、クローラーにもユーザーにも有益です。ただし、フッターはユーザーからあまり注目されにくい場所でもあるため、リンクを詰め込みすぎないようにしましょう。
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サイトマップ(HTML)
サイトマップとは、サイト内のページリンクを一覧でまとめた専用のページのことです。
ユーザー向けにHTML形式のサイトマップページを用意しておけば、サイト内の全てのコンテンツへの内部リンクを一箇所で提供できます。特に大規模なサイトでは、サイトマップがあるとユーザーが目的のページを探しやすく、クローラーもサイト全体のページ構造を把握しやすくなります。必須ではありませんが、コンテンツ量が多い場合には設置を検討すると良いでしょう。(検索エンジン用のXMLサイトマップとは異なり、HTMLサイトマップはユーザーが閲覧するページである点にも注意してください。)
内部リンクを設置するときの注意点
内部リンクを効果的に活用するために、設置するときには以下のポイントに注意しましょう。
ユーザーの役に立つ内部リンクを貼る
内部リンクを設置する際は、単に検索エンジン対策のためだけではなく、ユーザーにどのような効果を与えるかを第一に考えましょう。リンク先のページが、現在読んでいるページの内容に関連しユーザーに有益な情報を提供するものであれば、内部リンクを貼る価値があります。
例えば、記事内で出てきた専門用語の解説ページや、話題に関連する詳細な記事が自サイト内にあれば、そのページへのリンクを設置することでユーザーの理解が深まります。逆に、コンテンツと関係の薄いページへのリンクを無理に入れても、ユーザーを混乱させてしまうだけです。内部リンクはあくまでユーザー本位で設置しましょう。
関連性の高い記事やページを内部リンクでつなぐ
内部リンクのリンク先は、現在閲覧しているコンテンツと関連性の高いページを選びましょう。
テーマが近い記事同士や補足情報を提供できるページを相互にリンクさせることで、サイト内に関連性の高いコンテンツ同士のネットワークが形成されます。これにより検索エンジンもサイト内のトピックのまとまりや専門性を理解しやすくなり、サイト全体の評価向上につながります。
反対に、コンテンツと無関係なページへの内部リンクや、ユーザーにとって価値の低いリンクを設置するはやめましょう。関連性の低い内部リンクばかり貼っても、ユーザーは混乱するだけでなく、検索エンジンからの評価の高いリンク構造とはみなされません。また、リンク切れ(存在しないページへのリンク)がないように、定期的に内部リンク先のページが正しく表示されているか確認することも大切です。サイトのリニューアルや記事削除によりリンク先ページがなくなっている場合もあるため、注意しましょう。
分かりやすいアンカーテキストを設定する
リンクを設置するときのテキスト(アンカーテキスト)は、リンク先の内容がひと目で分かる分かりやすい表現にしましょう。例えば、「こちら」や「詳しくはこちら」といった曖昧な表現ではなく、「○○に関する詳しい解説はこちら」のように具体的な文言を用いることで、ユーザーにも検索エンジンにもリンク先の内容が伝わります。
また、アンカーテキストに狙ったキーワードを適度に含めることも効果的ですが、不自然にキーワードを詰め込みすぎないよう注意してください。
あくまでユーザーが読んで理解しやすい自然な文章の中で、適切にリンクテキストを設定することが重要です。なお、同じページに対してサイト内の複数箇所から内部リンクを貼る場合でも、文脈に応じてアンカーテキストの表現を変えるなど、違和感のない範囲で調整するとより自然です。
リンク先のURLは正規URLを使用する
内部リンクを貼る際は、リンク先ページのURL表記を常に正規化されたもの(いわゆるcanonical URL)に統一しましょう。例えば同じページでも「http://~」と「https://~」の両方が存在したり、URL末尾のスラッシュの有無で異なるURLが存在したりする場合があります。こうした統一されていないURLで内部リンクを設置すると、検索エンジンが別々のページと判断して評価が分散してしまう恐れが考えられます。必ずサイト内のリンクは一貫して正規URLを用いることが重要です。
内部リンクの貼りすぎに注意する
1ページ内に過剰な数の内部リンクを設置しすぎると、ユーザーにとって文章が読みにくくなり、どのリンクをクリックすべきか分からなくなってしまいます。内部リンクは適切な数に留め、ページの内容に照らして本当に必要なものだけ配置しましょう。リンクが多すぎると一つ一つのリンクから伝わる評価が小さくなるとも言われています(クリック率に基づきリンクの重要度を判断する仕組みがあるとも言われます)。
質の高い内部リンクを厳選して設置することが大切です。なお、内部リンクの適切な数に明確な基準はありませんが、一般的なブログ記事(数千文字程度)であれば本文中に数個(目安として2~5個)の内部リンクを含めるケースが多いでしょう。コンテンツの長さや内容によりますが、読者が負担に感じない範囲で配置するよう心がけてください。
画像リンクには代替テキストを付与する
テキストだけでなく画像に対して内部リンクを設定する場合は、alt属性(代替テキスト)を必ず指定しましょう。例えばバナー画像やボタン画像にリンクを仕込む場合、画像の内容を説明するaltテキストを設定しておくことで、検索エンジンにも飛び先の内容が明確に伝わります。画像リンクにテキスト情報がないとクローラーはリンクの意味を理解できません。なお、altテキストは視覚障害のあるユーザーがスクリーンリーダーでコンテンツを把握する助けにもなるため、アクセシビリティの観点から見ても重要です。
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まとめ
内部リンクは、SEO対策とユーザビリティ向上の両面から非常に重要な要素です。
特に、リンクに設定するアンカーテキストの工夫ひとつでも、ユーザー体験や検索エンジンからの評価に大きな差が生まれます。
本記事で解説したように、内部リンクを適切に設置することで検索エンジンのクロール効率を高め、サイト内部での評価の伝達を円滑にし、ユーザーにとって便利なサイト構造を作れます。
逆に内部リンクが不十分だと、せっかくの良質なコンテンツが正しく発見されず、ユーザーが必要な情報にたどり着けずに離脱してしまう恐れもあります。内部リンクの最適化は、サイト全体の成果を左右する重要な効果を持ちます。
内部リンク施策を実践するにあたっては、小さな工夫の積み重ねが重要です。
定期的にサイト内のリンク状況を見直し、孤立しているページがないか、重要なページに十分リンクが集まっているかをチェックすることも大切です。こうした地道な取り組みを続けることで、内部リンクは確実にあなたのサイトの力になってくれるでしょう。なお、内部リンクの最適化を支援するプラグインやツールも存在しますが、まずは基本に忠実に、ユーザーの役に立つ関連リンクを着実に設置することから始めてみてください。
内部リンクの改善は地道な作業ですが、サイトの基礎力を高める重要な施策でもあります。ユーザーの役に立つリンクを適所に配置し、サイト全体のSEO効果を高めてください。内部リンクを上手に活用することで、検索エンジンからもユーザーからも高く評価される質の高いサイトへと近づけるはずです。
WRITER
ライターMT
ライターMTの記事一覧複数メディアのSEO対策担当者を8年以上経験。SEO知識の他に、健康、脱毛、恋愛、コンプレックスなどのジャンルも得意。これまで500本以上のコンテンツ制作と上位表示実績を持つ。
キーワード選定からライティングまでを一貫して行うため検索意図を把握する能力が高い。
内部リンクとは?SEO効果と設置の注意点を徹底解説
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