- 2020.12.24
- MEO
2020年Googleマイビジネス動向まとめ
2020年はGoogleマイビジネスにおいては非常に変化の激しい一年でした。
2020年1月以降、GoogleはGoogleマイビジネスの新機能をローンチしたり、バグ修正を行うことは勿論ですが、世界的なパンデミック、COVID-19の感染拡大により多くの業種に影響が及んでいる状況にも適応しなければなりませんでした。
カナダのスターリングスカイ社の調査によると、2020年の1年間でGoogleマイビジネスにおける機能は最大54箇所もの更新を行ったとされています。
つまり、2020年においては大量かつ急速に更新が行われたということです。
本記事では、2020年に最も重要だと思われる更新をピックアップしています。Googleマイビジネスを管理運用する上で重要な項目となりますので、是非チェックしてみてください。
目次
2020年1月:Googleマイビジネスの「投稿」が拒否される
2020年の1月になると、Googleマイビジネスの投稿が拒否されるという事態が発生しました。
2020年はこのような大きな問題で新年を迎えることとなりました。
米国においては殆どの投稿が拒否され、反映がなされないという事態に陥ったようですが、日本国内においてはすべての投稿が拒否されたわけではありません。それでも多くの投稿が拒否され、検索結果に表示されないという状況でした。
その後暫くすると、Googleは公式に問題が解決したことを発表し、従来のように正常に投稿が可能となりました。
1年近く経過した現時点でも一部の投稿が拒否されてしまうという事象も報告されていますが、それらはシステムのバグなどによるものではなく、ガイドラインの違反により投稿が拒否されているケースが殆どです。
万が一、投稿が拒否された場合には、本文の表現や写真などがガイドラインに違反していないか改めてチェックするようにしましょう。
投稿の仕方については、Googleマイビジネス投稿機能の使い方と注意点を紹介!で紹介していますので、こちらも併せてご確認ください。
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2020年3月:COVID-19関連の機能を追加
COVID-19の感染拡大は日本のみならず全世界に大きな影響をもたらし続けています。日本国内では1月に初の国内の感染者が確認され、2月にはダイアモンド・プリンセス号での集団感染が問題となり、懸念は徐々に強まっていきました。
そのような最中、2020年3月からGoogleマイビジネスにおいては、ビジネスオーナーが現在の営業状況を顧客に積極的に発信することをサポートするための機能を続々追加していくと同時に、一部の機能を停止しました。
ユーザーからの口コミやアップロードした写真反映の一時停止、質問と回答の機能の一時停止
2020年3月23日以降、ユーザーから投稿された口コミや写真が反映されないという事象が発生しました。4月からは以降投稿された口コミは徐々に反映されるようになりましたが、一部の業種ではその後も引き続き口コミや写真が反映されないという状況が続きました。現時点ではいずれの機能も正常に使用できるようになっています。
「臨時休業中」として報告するオプションの追加
日本国内でも2月以降は各地方自治体における外出自粛要請が行われ、緊急事態宣言下では飲食店をはじめとする多くの業種に対し休業要請が出されました。
そこでGoogleマイビジネスでは、期間限定で臨時休業となっているビジネスを対象に、「臨時休業中」としてユーザーに発信ができるような機能を追加しました。本機能は現時点でも追加が可能です。
「COVID-19の最新情報」投稿カテゴリの追加
「最新情報」「イベント」「特典」など従来のカテゴリに加え、COVID-19の蔓延が加速してからは「COVID-19の最新情報」というカテゴリが追加されました。
このカテゴリでは、休業情報や短縮営業時間の発信をはじめ、実践している安全対策や衛生対策に関する情報の発信に使用することができます。通常の投稿と比較して、ビジネスプロフィールの上位に表示される傾向があります。より効果的に発信したい情報の可視性を高めることが可能となりました。本機能は現時点でも使用することができます。
2020年4月~5月:ローカル検索結果の大変動はGoogleのバグだった
2019年の11月にローカル検索結果の順位が大変動したこと、アルゴリズムのアップデートがあったことは記憶に新しいかと思います。
同様に、2020年4月から5月にかけても非常に不安定で大きな変動が確認されました。
このときにまた、アルゴリズムアップデートの可能性を考えた人も多いかと思いますが、しかしながらGoogle広報のDanny Sullivan氏は本件に関してはGoogleのバグであることを公表しています。
2020年6月:「営業時間の詳細」オプションの追加
「営業時間の詳細」が追加されたことにより、COVID-19の影響下であっても、ユーザーに対してビジネスにおけるより正確で詳細な情報を発信できるようになりました。
COVID-19の感染拡大を受け、3密を回避するためにテイクアウトやデリバリーを始めた飲食店も多いことかと思います。そのようなビジネスのために、「ドライブスルー」「宅配」「テイクアウト」「高齢者限定営業時間」などについて詳細にユーザーに発信していくことが可能となりました。
2020年7月:ガイドライン違反の口コミを行うユーザーの通報が可能に
2020年7月に追加されたこの機能では、口コミ投稿でガイドライン違反を繰り返すユーザーについて、ユーザー単位で報告を行うことが可能となりました。この機能が追加されるまでは、ガイドラインに違反した口コミを見つけた場合、口コミ単位でGoogleに報告をすることが一般的でした。
この機能はGoogleマップアプリのみで利用可能となっておりますので、お手持ちのスマートフォンやタブレットにGoogleマップアプリをダウンロードしてから行いましょう。PCやスマートフォンブラウザからは操作できないのでご注意ください。
報告の具体的な手順については以下の通りです
- Googleマップアプリを起動する
- 報告を行うユーザーのプロフィールを開く
- 右上に表示される3つのドットをタップ
- 「報告」をタップ
2020年8月:Googleマイビジネスのインサイト(パフォーマンス)がGoogle検索結果ページから直接確認可能に
これまでGoogleマイビジネスでは、通話数やメッセージが送信された回数、つまりパフォーマンス指標を確認するには、Googleマイビジネスのダッシュボードからインサイトを選択して表示させるしか方法がありませんでした。
2020年8月の更新により、以降検索結果ページからもパフォーマンス指標が確認できるようになりました。
さらに、これまではダッシュボード内のインサイトでは最大3ヶ月前迄のデータしか確認することができませんでしたが、この機能が追加されたことにより、最大6ヶ月分のデータを確認することができるようになりました。
また、2020年8月時点ではパフォーマンス指標のみが確認可能で、さらに一部のビシネスではまだ利用ができないケースもあるようですが、2021年の1月迄にかけて、この他の検索クエリやビジネスプロフィールを閲覧したユーザー数などの指標に関しても今後移行する予定であるとGoogleは公式に発表しています。
パフォーマンス指標を検索結果で表示させる方法は以下の通りです。
- Google検索で自身の管理するプロフィールを検索し、表示させる
- 「Googleに掲載されたあなたのビジネス」直下の「今月の表示回数」をクリックする
2020年9月:COVID-19関連の属性が追加
前述の通り、COVID-19に関する新たな機能は続々追加されています。2020年9月には、COVID-19に関連する属性が追加されました。
業種によっては表示されない場合もありますが、具体的には以下の項目が追加されています。
- スタッフの検温あり
- スタッフはマスク着用
- 次の顧客の案内前にスタッフによる消毒
- 要マスク
- 要予約
- 要検温
- オンラインレッスン
- 実店舗の営業
- 屋外でのサービス提供
ユーザーがより安心してサービスを受けられるようにするため、新たな属性も積極的に追加して、最新の情報を明示していくことが望ましいです。
属性の設定方法に関しては、【最新版】Googleマイビジネスの管理画面・編集方法まるわかり解説!でも説明していますので、併せてご確認ください。
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まとめ
以上が2020年のGoogleマイビジネスの重要な動向についての解説でした。
ご覧いただいた通り、2020年もかなりの更新が行われましたが、おそらく2021年も、その後も新機能の追加や修正など、更新は続いていくものと推測されます。
Googleマイビジネスを管理していく上では、一つ一つの更新にしっかりと対応して、ビジネスを探しているユーザーに対して適切に情報を提供していくことが大切です。
WRITER
ライターM
ライターMの記事一覧WEB業界歴10年以上。
大学在籍時のイギリス留学経験を活かし現在も海外MEO最新情報に精通している。
500店舗以上のGoogleビジネスプロフイール管理に携わりMEO対策知見に自信を持つ。
2020年Googleマイビジネス動向まとめ
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